(The Breakfast Club 1985年 アメリカ)
ブラット・パックと呼ばれた、80年代の若手俳優たち。
その代表ともいえるエミリオ・エステベス、アンソニー・マイケル・ホール、ジャド・ネルソン、モリー・リングウォルド、アリー・シーディが共演した青春映画の秀作。
あらすじ
不良、ガリ勉、スポーツ馬鹿、お嬢様、不思議ちゃんの5人が、休日登校を命ぜられ「自分は何者か」という課題で作文を書かされる。
普段の生活では全く接点のない5人が、いがみ合ったりしながらも次第に心を開いていくまでの1日を描く。
感想
監督は、80年代に数々の青春映画の傑作を生み出したジョン・ヒューズ。
米ローリングストーン・ストーン誌が’14年に発表した『読者が選ぶ80年代の映画BEST25』には。彼が監督・脚本を担当した映画が5本も入っており、
25位「ときめきサイエンス」(Weird Science)
22位「プリティ・イン・ピンク」(Pretty in Pink)
12位「すてきな片思い」(Sixteen Candles)
7位「フェリスはある朝突然に」(Ferris Bueller's Day Off)
そして、堂々1位が本作「ブレックファスト・クラブ」なのです。
監督デビュー作「すてきな片思い」でヒロインを演じたモリー・リングウォルドに恋してしまい、本作と脚本・製作総指揮を担当した「プリティ・イン・ピンク」のヒロインにも起用しますが、結局18歳離れた彼の恋心は実ることはありませんでした。
その影響があったかどうかはわかりませんが、90年代に入ると彼は青春映画から卒業、「ホーム・アローン」「ベートーベン」「101」などファミリー映画の脚本ばかりを書くようになってしまいます。
1日一緒に過ごして打ち解けた5人も、週が明けて学校生活が始まったらどうなるのか。
映画が終われば物語は完結。その後を想像することなどめったにないのですが、今作ばかりは色々考えさせられてしまいます。
自分は、彼らが仲良しグループになることはないと思います。
きっと今まで通りの仲間たちと高校生活を過ごしていくでしょう。
でも本音でぶつかり合った掛け替えのない時間は、彼らにとっては一生の宝物になるに違いありません。
映画史に残るエンディング。
高く掲げられたジャド・ネルソンの拳が、彼らの「勝利」を表しています。
「永遠のピーターパン」と言われたジョン・ヒューズは、2009年、59歳の時に心臓発作により急死。
’91年の『カーリー・スー』以降、監督業から離れ脚本の仕事しかしてませんでしたが、もっともっと彼の青春物が観たかったです。
こんな人にオススメ
『プリティ・イン・ピンク』『セント・エルモス・ファイアー』に代表される80年代の青春映画が好きな方はもちろん、今まさに青春してる人、かつて青春してた人に刺さる映画だと思います。というか刺さって欲しい!
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