(Crazy Rich Asians 2018年 アメリカ)
主要登場人物がアジア系の俳優ばかりとうことでも話題になった作品。
2013年に発表された小説『クレイジー・リッチ・アジアンズ』を原作に、『G.I.ジョー バック2リベンジ』『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』のジョン・M・チュウが監督。
あらすじ
レイチェルは、中国系だが中身はアメリカ人。恋人ニックの親友の結婚式に出席するため、ニックの実家のあるシンガポールへ向かうのだが、着いてビックリ、実はニックの家はシンガポールでは知らない人はいない、バカみたいな超金持ち「クレイジー・リッチ」の一族だったのだ!
感想
全米で公開されるや、三週連続1位を獲得する大ヒット!しかしその陰で、キャストが東南アジア系ではなく東アジア系ばかりであることや、シンガポールのマイノリティや貧困層を描いていないなどの批判を受けたようです。
『ゴースト・ハンターズ』の時にもちょっと書きましたが、制作サイドが意図していないところで「偏見」と取られたり、十分リサーチして臨んでも「分かってない」と思われることもあるようで。
完璧な描写が出来ない映画会社が悪いのか?いちいち騒ぎ立てる人たちが悪いのか?
自分はどちらの気持ちもわかる気がするので何とも言えないですね・・・。
アメリカ映画に出てくる日本人が、皆メガネに出っ歯だったら「そりゃないぜ」ってなりますけど、誰もが納得いく描き方は不可能な気もします。
だって日本人同士であっても、関東人がイメージする関西人、健常者が想像する障害者の気持ち、どんなに勉強して相手の身になって考えようとしても、完璧に理解することは出来ないと思うからです。
結局のところ「映画なんだから、細かいことは考えずに楽しんじゃえばイイじゃん!」ってことじゃないでしょうか。
さて、いよいよニックのセレブ一族に会うことになったレイチェル、ニックの母エレノア(ミシェル・ヨー)は庶民で「アメリカ人」のレイチェルの事を認めてくれないし、ニックのお嫁さんの座を狙うお嬢様軍団は意地悪ばかり。どうなるレイチェル!?
そんな敵だらけのシンガポールで、レイチェルの強い味方となるのが大学の同級生でシンガポールの「チョイ金持ち」の娘ペク・リン。
演じるのは、『ネイバーズ2』『オーシャンズ8』でもイイ味出してたオークワフィナ。
彼女、もともとラッパーらしいんだけど、ロック様ことドウェイン・ジョンソンの『ジュマンジ』の続編への出演も決まって、コメディエンヌとして今後に期待が高まります。要注目!
そんなペク・リンのパパを演じるのは『ハングオーバー』シリーズのトラブルメイカー、チャウ役でお馴染みのケン・チョン。
チョイ役ながら、安定の「変な人」でインパクト大。
気になるラストはどうなるのか?
ハッピー・エンドとだけ言っておきましょう。
ミシェル・ヨーの「ある行動」にグッときます。