yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

『愛しのロクサーヌ』〜 純情男の恋の道

(Roxanne 1987年 アメリカ)
愛しのロクサーヌ (字幕版)



『サタデー・ナイト・ライブ』出身のコメディアン、スティーブ・マーティンが脚本・制作も兼ねたロマンティク・コメディ。
ヒロイン役に『スプラッシュ』で人魚、『ブレード・ランナー』でレプリカントを演じたダリル・ハンナ。

あらすじ

平和な田舎町の消防署長C.D.は大きな鼻がコンプレックス。街に滞在中の美しい天文学者ロクサーヌに恋心を抱きながら、消防署の助っ人としてやってきたクリスと彼女の恋の橋渡しをすることに。

感想

原作は、ジェラール・ドパルドュー主演で映画化もされた17世紀のフランスの戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」。
悲劇的な結末を迎える原作を、主演も務めるスティーブ・マーティンがロマンティック・コメディとして大胆アレンジ。
軽妙で知的、ユーモアセンス抜群の主人公C.D.は、まさに「サタデー・ナイト・ライブ」出身のスティーブ・マーティンそのもの。
口下手で知性にかけるクリスの為に手紙を代筆したり、無線で会話の指示を出したりします。
いつしかロクサーヌも、クリスの見た目でなく手紙、会話の内容に魅力を感じていることに気づきだす。

ここまで書くと、すでにハッピーエンドが予想されてしまいますが、本作の魅力は二人の恋の行方だけにあるわけではないのでご安心を。
平和すぎて滅多に出動することのないダメダメ消防署員たちのポンコツっぷりや、剣豪シラノよろしく実は喧嘩も強いC.D.が腕ではなくユーモアセンスで相手をやり込める場面など、見所は沢山あります。


「人間は見た目じゃない」という、本作のテーマに激しく共感しつつも、「でもC.D.は他に取り柄がいっぱいあるじゃん!」と、ちょっと卑屈になったりもします。


最後は、ポンコツ署員達の活躍も見れますよ。

こんな人にオススメ

『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』など、ハチャメチャなラブ・コメディが好きな方。