大ヒット作家ディーン・クーンツの人気シリーズの第1作『オッド・トーマスの霊感』を、『ハムナプトラ』シリーズのスティーブン・ソマーズ監督が映画化。
主演は、『ターミネーター4』『スター・トレック』シリーズの、アントン・イェルチン。
あらすじ
霊能力を持つ主人公の青年オッド・トーマスは、彼の能力に理解を示す警察署長と協力しながら街で起こった殺人事件を解決したりしていたが、ある日、惨劇をもたらす悪霊ボダッハを大量に目撃してしまう・・・。
感想
監督脚本は、「ハムナプトラ1&2」以降いまひとつ目立った活躍のないスティーブン・ソマーズ。
「ザ・グリード」とか「G.I.ジョー」とか、個人的には彼の監督作は好きなんですが、どうも世間一般にはウケが悪いようで。
本作は決して派手な超大作でありませんが、様々なパターンの場面転換もカッコいいし、犯人探しの謎解き要素もドキドキだし、主人公にしか見えない悪霊という設定はありがちだけれどやっぱりハラハラさせられます。
そんな本作の主演を務めたアントン・イェルチン。当時は「スター・トレック」シリーズに出演し、「ゾンビ・ガール」「グリーンルーム」といった話題作へ主演するなど若手の注目株でしたが、’16年6月、自身の車と自宅のポストに挟まれるという不運なかたちで命を落としてしまいます。
まさか彼に限って悪霊に負けてしまったということはないと思うのですが・・・。
今後の活躍が期待される俳優だっただけに、本当に残念でなりません。
映画もちょっと切ないラストです。