(The Witch:Part1 - The Subversion 2018年 韓国 R15+)
映画のレビュー・サイトやブログを見ていると、よく「どこかで見たような」とか「パクリ」といったフレーズを目にする。
しかし、何十年も前に「あらゆるサスペンスの手法はヒッチコックがやり尽くした」と言われる今、そんなに斬新な設定やストーリー展開を生み出すことは可能なのだろうか?
本作も、ある組織に育てられた少女が記憶をなくし・・・と、どこかで聞いたような話だが果たして。
オープニングは少女が脱走した組織の施設、血だらけでオドロオドロしくホラー映画のような雰囲気。
逃げ切った少女は酪農家の夫婦に助けられ十数年、高校生になった少女の日常生活を描く場面では時にコミカルに爽やかな青春映画のような語り口に。
頭に違和感を感じた少女は手術費用を稼ぐために友人の勧めるオーディション番組に参加するが、テレビに出たことで彼女の周りには怪しい人間たちがうろつきはじめる。
このあたりから物語には不穏な空気が漂い始め、前半の雰囲気とのギャップも相まって、グイグイ話に引き込まれていく。
そしてサスペンスフルな展開から、終盤では衝撃の真相と壮絶アクション!
ヤラレました。
しかも続くんかいっ!?そういえば、オープニング・タイトルにも「Part.1」って書いてあったわ。
パート2はどうなるんでしょう?最初から最後まで派手な展開になるのか、それとも又、落差のある展開で私の心を鷲掴みにするのか?
とても楽しみです。
主演を務めるキム・ダミって女優さん、全然知りませんでしたが、彼女も前半と後半で全然違う役柄で、表情とかまるで別人。
すごい女優になる予感。
監督のパク・フンジョンは’13年の『新しき世界』でも、「潜入捜査官とマフィアの友情」というありがちなテーマを見事な語り口で調理して見せました。
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同じ食材でもシェフの腕によって料理が変わるように、同じようなテーマ、設定でも監督の力で新しい映画が出来上がる。
やっぱり映画って面白いです。
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