yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

『MEG ザ・モンスター』〜 既視感のデパート(良い意味で)

(The Meg 2018年 アメリカ・中国)
MEG ザ・モンスター(字幕版)



’75年公開にされたスティーブン・スピルバーグの大傑作『ジョーズ』以降様々な亜流を生み、『ロスト・バケーション』『海底47m』の様にシチュエーションを限定したアイデアものから、頭の数が増えたり、砂の中を泳いだり、はたまた空を飛んじゃうトンデモものまで、未だに人気の衰えない「サメ映画」。ある意味でその決定版と言える本作。太古の巨大ザメ、メガロドンが現代に蘇る。


上海沖にある海洋研究所「マナ・ワン」からマリアナ海溝に向かった探査艇が、謎の巨大生物の襲撃を受け海底で動けなくなる。
救助の依頼を受けたのは、5年前にも似た様な事故の救助に向かい、巨大生物存在の可能性を主張したが誰にも信じてもらえなかったジョナス・テイラーだった。


前半は『リバイアサン』『ザ・デプス』の様な深海ホラー、後半は舞台を海水浴場に移して『ジョーズ』的展開に。
見た事ある様なシーンの連続ですが、見せ方、構成、編集が上手い!
一瞬の静寂からのドッーン!とか、一度安心させといて「うわぁ、やっぱりキターっ」とか、ベタな手法でも律儀に毎回ビックリしてしまう私なのでした。
海水浴客の下を悠々と泳ぐ全長25メートルの怪物。「どんだけ深いねんっ?」ってツッ込みたくもなるが、やっぱりハラハラ、ゾワゾワしちゃいます。


ところで、本作が米・中合作であるように、近年のハリウッド大作に対して中国資本が大量に投入されている。ともなって、中国人俳優がキャスティングされることも当然増える。そのゴリ押し感に否定的な意見を持つ人もいるようだが、個人的には誰が出資しようが、誰が出てようが「映画が面白ければ、それで良い」と思うのです。

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