今や失敗作の代表例のように扱われ、同じくライアン・レイノルズ主演の大ヒット作『デッドプール』シリーズ等での自虐ネタで元として有名な1本。
わたしが鑑賞した時にはすでに酷評の嵐だったので、ハードルが下がってたせいもあるかもしれませんが、アメコミ・ヒロー映画として充分面白い映画だと思いました。
全銀河を守る、3600人からなる「グリーン・ランタン部隊」。伝説の戦士アビン・サーは、一度は最大の敵パララックスの捕獲に成功するが、閉じ込めていた惑星から脱出したパララックスに襲撃され、重傷を負ってしまう。
瀕死のアビン・サーは、「グリーン・ランタン」の指輪の力を託す新しいメンバーを見つけるため、近くの星・地球へ向かう。
指輪が選んだのは、凄腕だが無謀なパイロット、ハル・ジョーダンだった。
映画の冒頭で、「グリーン・ランタン」とは何かついてと、本作の敵パララックスの説明が続きます。
ここが長い、テンポが悪いと感じる方もいるようですが、アメコミ映画は大好きだがアメコミには詳しいわけではないわたしなどは、コレがないことには話に入って行けないんですよね。
最初にバックボーンと敵について紹介するのは、’78年のクリストファー・リーヴ版『スーパーマン』と一緒。(『スーパーマン』は、もともと1と2の連作を予定して製作されてたので、1の冒頭に出てくるのは2の敵なんですが)
ただ、CGの技術が進歩しているとはいえ、「宇宙の彼方にはこんな脅威が!」には新鮮味はないということか?
そのあと、主人公ハル・ジョーダンがF35に乗り最新鋭無人戦闘機と対決するシーンも『トップガン』みたいでカッコイイんだが、この「『トップガン』みたい」がいけないんだろうなぁ、きっと。
あと、余計ないお世話だと思いますが、「ここを変えれば・・・」と思った点をふたつ。
ひとつ、笑えそうで笑えない。
ハルがアビン・サーから、グリーン・ランタンの源である指輪とランタンを託されるものの使い方がわからず色々試すシーンで、『トイ・ストーリー』のバズの有名なセリフ「無限の彼方へ、さあ行くぞ!(To infinity and beyond!)」が出てくるんですが、あまりにもサラッと流されてしまい、「えっ?笑うところ?」って感じになっちゃう。
ハルが友人のトーマスの前で変身して見せるところとかも、もっと面白くなりそうなのに。
だって、『デッドプール』のライアン・レイノルズと、友人のトーマスを演じるのは『マイティ・ソー バトルロイヤル』の監督、タイカ・ワイティティなんですから。
ふたつめは最後のパララックスとの対決シーン。
ハルの力を他のメンバーに認めさせるために一人で戦うんだろうけど、3600人もいる「グリーン・ランタン」達の連携とか、色んな宇宙人の活躍が見てみたかったです。
この「笑い」と「連携」がマーヴェルにあってDCに足りないところだと、『ジャスティス・リーグ』の時にも言われてました。
『アクアマン』『シャザム!』で大分変わった気もしますが。
最後は続編を匂わせる終わり方ですが、本作の興行的失敗により続編の話は白紙に。
DCユニバースの1本として新たに映画化が予定されているようなので、そちらに期待しましょう。
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