yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

『眠れぬ夜のために』〜 昼間に観ても楽しめます

(Into the Night 1985年 アメリカ)
眠れぬ夜のために (字幕版)

あらすじ

長年不眠症に悩まされているエドは、仕事もうまくいかず、妻にも浮気される始末。
ある晩、眠れずにドライブしている途中、何気なく立ち寄った空港の駐車場でブロンドの美女に助けを求められる。
事情もわからず、ダイアナと名乗るこの女性を送ることになったエドは、彼女と共に事件に巻き込まれていく。

感想

監督は『ブルース・ブラザーズ』『大逆転』『狼男アメリカン』などのジョン・ランディス。マイケル・ジャクソンの『スリラー』のミュージック・ビデオを撮った人と言った方が馴染み深いかな?
結構、サスペンス・コメディと紹介されていることが多いですが、それほどコメディ色は強くないと思います。
むしろ、普通にサスペンス映画だと思って観ていると、クスっと笑っちゃうシーンがある感じの、ゆるいサスペンス映画です。


主人公エドを演じるのは『ザ・フライ』『ジュラシック・パーク』などのジェフ・ゴールドブラム。目力が凄い。
謎の美女ダイアナに『スカーフェイス』『バットマン リターンンズ』などのミシェル・ファイファー。美しい。
執拗に二人を追いかける殺し屋4人組がシュールで笑えます。
肝心な時には発砲しないのに、必要のない時に銃を撃ちまくったり、殺す相手を砂浜で追い回し、波打ち際まで追う時は律儀に靴と靴下を脱いだり。
落雁みたいな硬そうなお菓子をピストルのグリップで叩き割るシーンがあるんだけど、銃が暴発するんじゃないかと思って、この映画で一番ハラハラした場面でした。(笑)

4人のうちの一人、何度もメガネを落としたり、自分で引いたドアで顔面を強打するドジな殺し屋を演じているのは、ジョン・ランディス監督自身。
他にもデヴィッド・クローネンバーグ、ジョナサン・デミ、ジム・ヘンソン、ローレンス・カスダン、ドン・シーゲル、ジョナサン・リン、リック・ベイカー、ジャック・アーノルドといった有名監督や映画関係者がカメオ出演しているらしいのですが、全然見つけられませんでした。
エンド・ロールで確認して、何人か見付けるのがやっとです。監督さんとか、あまり顔知らないですからね。「なんか見たことある顔だと思った」と思えたのは、ドラッグ・ディーラー役のリック・ベイカーと電話している男役のジム・ヘンソンぐらい。わたしも、まだままだです。

謎の殺し屋役で、デヴィッド・ボウイもちょっと出てます。口ひげが渋い。

こんな人にオススメ

ヒッチコックの傑作『北北西に進路を取れ』『間違えられた男』などの「巻き込まれ型サスペンス」がお好きな方。
ただ、そこまでの緊迫感はなく、ゆる〜い感じの映画なので、あまり期待値を上げないようにお願いします。
逆に『ブルース・ブラザーズ』『ゴーストバスターズ』のような「脱力系コメディ」のつもりで、気軽に観た方が楽しめるかもです。


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