yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

『ダーククリスタル』〜 ”超実写版”ファンタジー

(The Dark Crystal 1982年 アメリカ)
ダーククリスタル (字幕版)


マペットの創始者ジム・ヘンソンと、『スター・ウォーズ』シリーズでヨーダの声とマペットの操作を担当したフランク・オズが共同監督。
実写映画でありながら、人間の演者が一人も登場しない異色作。

あらすじ

暴虐なスケクシス族が支配する世界。彼らの力の源は、城の中央にある黒く巨大な「ダーククリスタル」。
予言でスケクシス族を脅かすとされるゲルフリン族は絶滅させたはずだった。
しかし、幼いジェンは、賢者の種族、ミスティック族に預けられ生き延びていた。
ミスティック族の長老の遺言により、スケクシス族と予言のことを聞いたジェンは、世界を破滅から救うというクリスタルを探す旅に出る。

感想

世間では、高度なCG技術で実写を超えた「超実写版」の映画が話題になってますが、本作は違う意味での「超実写版」。
実写映画でありながら、人間は一切登場せず、出てくる生き物はマペットのみという映画。(ちなみに、マペットとはマリオネットとパペットを合わせた造語)
言いたくないけど、安い言い方をしてしまえば「人形劇」ということになってしまうのだが、この「人形」たちがまるで生きているかのような動き、演技をするんです。


異世界の物語なので、登場する生物が全て創られたものならば、彼らが住んでいる世界も全て人の手のよって創り出されたもの。
1本の映画に出てくるもの全てをゼロから創り出す、当時のスタッフたちの熱量が画面全体から伝わってきます。


ストーリー的には、今となってはロールプレイングゲームなどににありがちな冒険譚かもしれないが、当時の子供達は、この「見たこともない世界」に胸を躍らせていたのである。
CGを使えばなんでも可能になってしまった最近の映画よりも、みんなが工夫して造っていた「あのころ」の映画の方が、わたしは好きなのです。


CG全盛の今、こんな手間のかかる映画は二度と造られないんだろうなぁ。
と思ってたら、前日譚となる新作がNetflixで配信されるそうな。
どうせフルCGでしょ?と思ってたら、マペットも出るとのこと。
予告編を観る限りでは、世界観を踏襲しつつ良い感じに進化してるように見受けられます。
Netflix、マジで検討中!

こんな人にオススメ

『スターウォーズ』ep.4〜ep.6など、80年代の特撮映画が好きな方。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの様なファンタジー映画が好きな方。

こちらもオススメ

そんなあなたに、こんな映画はいかがでしょう?

同じくジム・ヘンソン監督作で、マペットが活躍する『ラビリンス 魔王の迷宮』
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ジャンルは違いますが、作り手の熱量と楽しんで作っている感じが伝わって来るSF・ファンタジー・アクション・コメディ『ゴースト・ハンターズ』
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