文明社会で生きる我々が、突然ライフラインの絶たれた世界に放り出され、サバイバル生活を余儀なくされたら?
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などの矢口史靖監督が送る「サバイバル・コメディ」!
あらすじ
ある日突然、電気の供給が止まり、ガス・水道はおろか携帯電話、時計など電気を使う製品全てが使い物にならなくなってしまう。
一週間経っても事態は変わらず、東京で暮らす鈴木義之の家族4人は、西日本では電気が供給されているという噂を頼りに、鹿児島にある義之の妻の実家まで自転車で向かうことに。
感想
最初に持った感想は「撮影が大変そう」だった。
高速道路のシーンは、本物じゃなくて、それっぽく見えるところで撮影してるんだろうけど、「電気がなくなった」東京の撮影は、交通を止めたり、早朝だったり、色々な苦労があったに違いない。
それはともかく、ライフラインが絶たれた危機的状況に陥った家族のピンチを見ているのに、ほのぼのとしてしまうのは何故だろう?
コメディであることだけが理由ではないはず。
で辿り着いた答えが「ゾンビが出てこないから」ではないかと。
きっと『ウォーキング・デッド』に限らずゾンビ映画の観過ぎなんだろうけど、「ライフラインが止まった世界でサバイバル」というと、どうしても何処からかゾンビが出てくる気がしてならない。
でも、本作ではゾンビが絶対出てこないという安心感があるので、観ているわたしをほのぼのとした気持ちにさせるのでしょう。
そうと分かれば、あとは小日向さん演じるお父さんのダメダメぶりを楽しめば良いだけです。
2003年に起きた、北アメリカ大停電を元にして作られた映画だということですが、わたしはどうしても2011年の震災を思い出してしまいます。
幸い、わたしの自宅は無事だったんですが、実家は長い間停電が続き、大分不便だったようです。
いつ自分に災害が降りかかるかわかりません。
笑って観てないで、ひとつでもいざというときに使える知識を身に付けよう。
と思いながら観ていたのですが、結局「地面から直接生えてる葉っぱは、けっこう食べれる」ということぐらいでした。
使えるのか、この知識?
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