(The Nutcracker and the Four Realms 2018年 アメリカ)
かの有名なチャイコフスキーの名曲によるバレエ『くるみ割り人形』の原作である童話『くるみ割り人形とねずみの王様』を実写映画化。
監督は『ギルバート・グレイプ 』『サイダーハウス・ルール 』『僕のワンダフル・ライフ 』の名匠ラッセ・ハルストレム。
スケジュールの都合で追加撮影を担当した、『ジュマンジ』『ジュラシック・パークⅢ』のジョー・ジョンストンも監督としてクレジット。
主人公クララには、『インターステラー』で、マシュー・マコノヒーの娘役を演じたマッケンジー・フォイ。
共演に、キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン、モーガン・フリーマン。
あらすじ
クリスマス・イブの夜、シュタールバウム家では、亡き母が残したクリスマス・プレゼントが父の手から3人の子供達に配られ、クララは卵型の容器を受け取り「あなたに必要なものは、すべてこの中にある」とメッセージが添えられていたが、鍵が掛かっており開けることができなかった。
そんな中、名付け親であるドロッセルマイヤー氏のクリスマス・パーティーに参加するクララ達。
やがてプレゼントが配られる時間となり、クララは自分の名前が書かれた札の付いた糸を見つけ辿っていくが、いつの間にか雪が降り積もる森の中へと迷い込んでしまうのだった。
感想
子供向けのファミリー映画だと思ってバカにしてたら、陰謀とか裏切りとか渦巻いちゃってて、意外に物語に引き込まれてしまいました。
まあ、元々ファンタジーってジャンルが好きってのもあるんですけど。
でも、この作品は、ファンタジーと言っても、魔法と科学の融合みたいなところがあって、そこがちょっと面白いと言うか、なんか新しい感じがしました。
原作は一緒でも、バレエの『くるみ割り人形』とストーリーは違うのでしょうか。
その辺はよく分からないのですが、バレエにあんな機械が出てくるとは考えにくい。
ディズニーの『くるみ割り人形』というと、どうしても『ファンタジア』のイメージが強くて、森のシーンになると何処かでキノコが踊りだすんじゃないかと思い探してしまいました。
CGでどんな物でも画面上に再現できる時代になってきて、凄いとは思うんですけど、味気ないと言うか、それだけじゃ感動出来ないんですよねぇ。
いまいち「わぁ、凄えっ」て思えない。
やっぱり、人が作った物の方が、人を感動させる力を持っていると思います。
映画は人が作ってんだろ!って言われると、それはそうなんですが。
本作で言うと、4つの王国に迷い込んだクララが、かつて母のマリーも王国を訪れていたことを知るわけだが、その時の事をを王国の人たちがクララに説明する際に、その物語をバレエで表現するというシーンがあって、この場面だけは「映画館のでっかいスクリーンで観たかった」と思ってしまいました。
踊るのは、ミスティ・コープランドという凄いバレエダンサーの方(らしい)。
彼女は、エンドクレジットでも「くるみ割り人形」(多分)を踊ってらっしゃいます。
本当に、素晴らしい。
人を感動させるのは人、という事ではないでしょうか。
でも、巨大マザー・ジンジャー・ロボ対ブリキの兵隊の大群のシーンは『ヤッターマン』みたいで面白かった。例えが古いけど。
こういうシーンは、CGならではという感じがします。
コストの事とかもあるし、要は使い方だと思うんですが、わたしはやっぱり昔の「特撮」の方がワクワクしちゃいます。
歳のせい?
こんな人にオススメ
『オズの魔法使い』『不思議の国のアリス』など、女の子の冒険を描くファンタジーが好きな人はもちろん、『ナルニア国物語』シリーズの様な、異世界に迷い込んでしまう物語がお好きな方に。
こちらもオススメ
こちらも不思議な世界に迷い込んでしまう少女のお話。
でも、こちらはCGではなく、全て実際に作り上げられた世界です。
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