言わずと知れたファンタジー映画の古典にして、名作中の名作。
1900年に発表された児童文学小説『オズの魔法使い』が原作。
主演はジュディ・ガーランド。
監督のヴィクター・フレミングは、同年に『風と共に去りぬ』も公開。
あらすじ
虹の向こうにある素晴らしい場所を夢見る、カンザスに住む少女ドロシーは、竜巻に襲われ魔法の国オズまで飛ばされてしまう。
そこで会った北の魔女に「エメラルド・シティにいるオズの魔法使いにお願いすれば、カンザスに帰してもらえる」と聞いたドロシーは、旅の途中で頭脳が欲しい案山子、心が欲しいブリキ男、勇気が欲しいライオンと出会いながら、彼らと一緒に黄色のレンガ道を辿りエメラルド・シティを目指す。
感想
子供の頃にTVで見て以来だからか、それが吹き替えだったからか、はたまたTV放送用に編集されていたからか、「ちゃんと観るの初めてかも?」ってぐらい、新鮮に楽しんでしまいました。
もしかしたら、ちゃんと観たの初めて?そんなことはないと思うのだが。
特に、序盤のモノクロ映像から、ドアを開けてオズの国にたどり着いた途端にカラー映像に切り替わる瞬間は鳥肌ものです。
東の魔女から手に入れた赤い靴、西の魔女の黒いローブと緑の肌、ブリキ男の銀色、そして黄色のレンガ道、カラーでしか表現できない色のコントラストが本当に美しい。
白黒の映像ばかり見ていた当時の人々の驚きはどれ程だっただろうか?
もちろん、この映画の見所はカラー映像の美しさばかりではない。
知恵を身につけるとは、心を手に入れるとは、勇気を手に入れるとは、そして本当の幸せとは?
確かに、子供向けのテーマであり、幼児教育にも最適な内容であろう。
だが、同時に我々大人にとっても大切なことを教えてくれる、考えるきっかけを与えてくれる映画でもある。
CG及び、特撮技術の発達により、最新技術で往年のSF作品ファンタジー作品がリメイクされることが増えてきた昨今。
『オズ(RETURN TO OZ)』(1986年)、『オズ はじまりの戦い(Oz the Great and Powerful )』(2013年)など後日譚、前日譚は映画化されるが、本作のリメイク話は一向に聞こえてこない。
新しく作り直す必要などない、完璧な作品であるということ。
そういう意味でも、本作は一度は観ておくべき映画であると言えると思います。
こんな人にオススメ
『アリス・イン・ワンダーランド』『パンズ・ラビリンス』など、近年でも傑作の多い、「不思議な世界に迷い込んだ少女」もの。
そんな、いつまでも色褪せないテーマの原点とも言える本作。
なんとなくストーリーを知り過ぎていて、わたしのように観た気になっていませんか、これを機に一度ちゃんと観てみてはいかがでしょう?
こちらもオススメ
まだまだあります、「不思議な世界に迷い込んだ少女」の映画。
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