(The Girl in the Spider's Web 2018年 アメリカ・スウェーデン・ドイツ PG12)
スウェーデンの小説『ミレニアム』シリーズ第4弾『The Girl in the Spider's Web』の映画化。
オリジナル三部作の作者スティーグ・ラーソンはすでに亡くなっているので、著者はデヴィッド・ラーゲルクランツという人物。
主人公リスベット役にクレア・フォイ。その他、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』でボルグを演じたスヴェリル・グドナソン、『ブレードランナー 2049』ラヴ役のシルヴィア・フークス出演。
監督は、リメイク版『死霊のはらわた 』『ドント・ブリーズ』が話題になったフェデ・アルバレス。
あらすじ
密かに女性を苦しめる男たちに制裁を加える活動をしている、天才ハッカーのリスベット。
彼女の元に、AI研究の権威であるバルデル博士から、彼が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻して欲しいと依頼が来る。
感想
観る前は不安でいっぱいだった。
だって、キャストも変わっちゃってるし、何よりも原作者が違うってシリーズとしてどうなの?って思ってしまいました。
結果、以前のサスペンス映画だった『ミレニアム』シリーズとは違った、アクション映画として楽しむこととなりました。
考えてみれば、映画の続編で脚本家が変わることなんて普通にあるんだから、小説版の原作者が変わったところで映画を観る上ではそれほど気にする事ではないのかも?
どっちかって言うと、キャストが変わる事の方が、映画全体の雰囲気を変えちゃいますよね。
やっぱり、わたしの中で、リスベットと言えば、最初に観たスウェーデン版『ミレニアム』三部作のノオミ・ラパス。
あのメイクとピアスだらけの顔のインパクトが凄すぎて、まさか物語のヒロインだとは信じられませんでした。
そういう意味では、ハリウッド版『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラは頑張ってたんじゃないでしょうか?
ほとんどリスベットのイメージを崩してなかったと思います。
むしろイメージが違っちゃってたのは、相手役のミカエル。
オリジナル版では、いかにも雑誌記者な冴えないおじさんの感じだったのに、ハリウッド版ではダニエル・クレイグですからね。
ちょっとカッコ良すぎる感じがしちゃいました。
さて、本作のキャストはどうなんでしょう?
まずリスベット。
随分と大人しい感じになってしまいました。ピアスも少なめだし。
序盤、フードで顔を隠して登場したところはメチャメチャ格好良かったんだけどね。
でも、逆にリスベットのイメージが変わっちゃってるのが、映画の雰囲気が変わっちゃったことにマッチしていた気がします。
キャラが一緒のまま映画のジャンルが変わっちゃったら、ちょっと浮いちゃうけど、キャラもジャンルも違ってたら、それはもう別の映画として受け入れるしかないという事で。
アクション映画としては、特筆するべき目新しい点があるわけではないんですが、リスベットの過去が明らかになったり、なんでもかんでも自由自在にハッキング出来ちゃうところは単純に面白かったです。
もう一人のメインキャスト(の筈)のスヴェリル・グドナソン。
『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』の時にはボルグにしか見えなかったけど、今回はザック・エフロンにしか見えませんでした。
出番も少なめ。
こんな人にオススメ
『ミレニアム』シリーズのファンだが、柔軟な頭で変化に対応できる方。
サラッと観られるアクション映画をご希望の方。
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