2001年の『バニラ・スカイ』以来、トム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演したロマンティック・アクション・コメディ。
監督は『コップランド』『17歳のカルテ』『ニューヨークの恋人』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のジェームス・マンゴールド。
あらすじ
理想の男性との出会いを夢見る平凡な女性ジューン・ヘイブンスは、妹の結婚式に出席するためにボストンに帰る為に訪れたカンザス州のウィチタ空港で、ハンサムな男性ロイ・ミラーと運命的な出会いをする。
機内での席も近く、胸をときめかせるジューンだったが、ロイには大きな秘密が隠されていた。
感想
以前、トム・クルーズは何をやってもイーサン・ハントにしか見えない問題について触れましたが、今作はそれを逆手にとってセルフ・パロディにしたような映画。
トム・クルーズ=イーサン・ハント?問題についてはこちら
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ただし、本作が制作されたのは『M:I-3』と『ゴースト・プロトコル』の間で、イーサン・ハントのイメージがそれ程定着してない頃なので、制作サイドにはその意図はなかったかもしれません。
しかし、今改めて観るとトムの超人的活躍が板に付きすぎていて、狭い飛行機内で追っ手をバッタバッタと倒したり、高速道路で走ってる車から車へと飛び移ったり、どんなに銃弾の雨にさらされても一発もかすりもしなかったりと、イーサン・ハントをパロってる様にしか見えません。
トム扮するロイの素性の謎に包まれており、それが徐々に明かされていく過程とか、ピンチに陥る度にキャメロン・ディアスが眠らされ、目覚めた時には窮地を乗り切ってる演出とか、映画として良く出来てるし面白いと思うんですが、興行的には失敗に終わってしまいました。
世間では、トム・クルーズの人気も終わったみたいに騒がれましたが、20世紀FOXサイドはそれを否定しポスターのデザインが悪かったと発表。
大人のイメージを狙っていたらしく、確かにヒッチコック映画っぽいのだが、2大スター共演感は全くない。
しかし個人的には違うところに原因がある気が。
それはキャメロン・ディアス。
わたしがキャメロン・ディアスにあまり魅力を感じないというのもあるのだが、若かったころは『メリーに首ったけ』の様なトボけた役も合ってたのだが、歳を経てからは『悪の法則』の様なミステリアスな女性の役の方が合ってると思うのです。
彼女には、ゴールディ・ホーンの様な幾つになってもトボけた魅力で勝負するのには無理があったのでは?
ゴールディ・ホーンは無理でも娘のケイト・ハドソンとか、ジェニファー・アニストンとかの方が役に合っていた気がします。個人的にですが。
とは言え、映画としては面白く、わりとお気に入りな一本ではあるし、キャメロン・ディアスが女優引退を宣言してしまった今となっては、貴重にも感じてしまう作品なのでした。
ちなみに、デビューしたてのガル・ガドットがワンシーンだけ出ています。
お美しい。
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