yakkunの趣夫生活

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『1917 命をかけた伝令』〜 圧倒的没入感と臨場感、そして緊迫感

(1917 2019年 イギリス・アメリカ)
1917 命をかけた伝令 (字幕版)



007シリーズ『スカイフォール』『スペクター』のサム・メンデス監督が、第一次対戦中に伝令を務めていた自身の祖父から聞いた話を元に映画化。

主演はイギリスの若手俳優、ジョージ・マッケイディーン=チャールズ・チャップマンの二人。

『英国王のスピーチ』『キングスマン』シリーズのコリン・ファース、『キングスマン』『シャザム!』のマーク・ストロング、『007 スペクター』TVドラマ『シャーロック』のアンドリュー・スコット、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチが脇を固める。



あらすじ

第一次世界大戦中、撤退するドイツ軍にイギリス軍が留めの攻撃を仕掛けようとしていたが、その撤退は戦略的なものでドイツ軍の罠であることが判明。

攻撃の中止命令を伝えるため、二人の若い兵士が選ばれた。



感想

全編ワンカット「風」に撮影された事で話題の本作。

この手法を取ったことは本作に大きくプラスに作用していると感じましたが、逆に「そこばかりを強調した」宣伝方法がちょっとマイナスに作用してしまった感もあります。

まぁ、大きな「売り」である事に間違いはないんですけどね。



同じ手法を取った作品としては、2014年度アカデミー賞で作品賞・監督賞などに輝いた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が記憶に新しいが、オールド・ファンとしてはアルフレッド・ヒッチコック監督の『ロープ』を思い出さずにはいられない。

フィルム撮影しかなかった当時は、デジタル処理で後から繋ぐ事なんて出来なかったので、フィルム1本の限界である10〜15分のカットとカットを間を背中の大写しなどで上手い具合につなぎ、確か6本のフィルム(=6カット)で1本の映画を撮ったんじゃなかったかと記憶している。

大昔に観たきりなので記憶も曖昧だが、「あっ!ここでフィルムが変わるな」とか思いながら観ていた気がする。

当時に比べれば、デジタル処理でのカットの繋ぎ目は非常に自然で、目を凝らして観ていても全然解らない。

時々、カメラがパンしたりするときに人物が隠れ、「この辺で繋いでるのかな?」と思うぐらい。



そうです。これです。

「ワンカット」を強調されすぎたがあまり、ストーリーよりもそっちが気になっちゃうのです。

映画序盤、主人公二人が上官に呼び出され塹壕を進み、将軍から伝令を託され又延々と塹壕の中を進む長いシーン。

ずっと、カットの繋ぎ目を見つける事ばかり考えて観ていました。

「伝令を伝えに行くだけ」という単純なストーリーなので大丈夫かもしれませんが、同じ様な状態になった人、結構いるんじゃないかと思います。



ところが、撤退した敵陣を通り抜けるため塹壕から出た瞬間から、もうカットの繋ぎ目を探していたわたしは何処かに消え、主人公二人と行動を共にする三人目のメンバーになった様な気分で、物語の中に入り込んでしまいました。

ブービートラップ(仕掛け爆弾)が爆発したときにはマジでビックリした。

久しぶりに、映画館の椅子が「ガタンッ」と鳴らして驚いちゃいました。

この感じは、手持ちカメラで二人を追い、リアルタイムで時間が進行するからこそ得られる感覚だと思います。



わたしは、映画館での映画鑑賞は「体験」だと思っております。

家で観るのとは、やっぱり全然違う。

その世界にドップリと浸かれる空間なのです。

だから、同じ映画を何回も観られる。

絶叫マシン好きの人が、同じジェットコースターに何回も乗れるのと一緒。



わたしも、映画館で観るよりも家で観ることの方が多いので、そんな偉そうなことは言えませんが、この作品に関しては本当に映画館で「体験」することをお勧めします。


ストーリーは本当にシンプル。伝令を伝えるだけ。

特別斬新な映画ではありませんが、特別な体験をさせてもらえます。


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