(Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn) 2020年 アメリカ PG12)
2016年の『スーサイド・スクワッド』に於いて、唯一と言っても良い輝きを放っていたハーレイ・クイン。
そんなハーレイを主人公に、女性スーパーヒーロー・チーム『バーズ・オブ・プレイ』誕生の物語を描く。
ハーレイ・クインを演じるのは、もちろんマーゴット・ロビー。
共演に『トレインスポッティング』『ビッグ・フィッシュ』『スター・ウォーズ』新三部作などのユアン・マクレガー、『デス・プルーフ in グラインドハウス』『遊星からの物体X ファーストコンタクト』『10 クローバーフィールド・レーン』などのメアリー・エリザベス・ウィンステッドなど。
あらすじ
悪のカリスマ、ジョーカーと破局の噂がゴッサム・シティに広まり、ジョーカーと共に好き放題やっていたハーレイ・クインは、たちまち街中の悪党達から命を狙われる羽目に。
そんな彼女は「謎のダイヤ」をめぐり、ゴッサム市警や大犯罪者ブラックマスクも加わる騒動に巻き込まれていく。
感想
わたしが観たかったのはコレ!
『スーサイド・スクワッド』も好きなんですが、スーパーヴィランのチームと言いながらも「実はそんなに悪い人じゃないんだよ」アピールが強くて、キャラクターの魅力が半減していた様に感じました。
その中でもバットを振り回して、ひとり好き放題やっていたハーレイ・クインが如何に輝いていたかは、その年のハロウィンでハーレイ・クインの仮装する人が続出したことでも明らか。
今作では、そんなハーレイ・クインが満を辞して主役に抜擢。
まぁ、『スーサイド・スクワッド』でも実質的に主役だったという話もありますが・・・。
とにかく今回も、ハーレイの「イっちゃってる」キャラの魅力が爆発。
彼女のナレーションで進行する物語も、彼女の支離滅裂なキャラ同様に時間も話もあっち行ったりこっち行ったり。
一見、理解しにくそうに聞こえるかもしれないが、実際に観てみれば、あちこち飛ぶ話も上手く整理されているし綺麗に整理されている。
逆に、ハーレイの理解不能なハチャメチャな性格を表現するのに適した編集だった様に思います。
アクションもカッコイイ!
監督のキャシー・ヤンって方「全然知らないけど中々やるじゃん」って思ったら、『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督がアクション演出に参加していると言う事で納得です。
クライマックスの「ハーレイ・クイン」チーム対「ブラックマスク」チームの大立ち回りのシーンで掛かる、ガールズ・ロックバンド「Heart」の名曲『バラクーダ』でテンションは爆上がり。
ここでハーレイが見せるローラースケート・アクションは、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でのアイススケートの経験が生かされているそうで、両作とも製作も兼ねているマーゴット・ロビーのセルフ・プロデュース力の賜物と言ったところか。
まさに「スタイリッシュ・アクション」と言う言葉がぴったりの映画です。
個人的に、ハーレイ・クイン はバットが似合う女性キャラNo.1です。
ちなみに、男性キャラNo.1は『ウォーキング・デッド』のニーガン。
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一応続きではありますが、『スーサイド・スクワッド』を観ていなくても本作単体で十分楽しめる出来にはなっております。
ただ一点、なぜハーレイが工場を爆破するかの理由がハッキリします。
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