yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

『ゴジラvsコング』〜 『ゴジラ』第三弾と言うよりは『コング』第二弾

(Godzilla vs. Kong 2021年 アメリカ)
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前作『キングコング:髑髏島の巨神』(以下、前作)から約50年、すくすく育ったコングは更に巨大に。


前作の時は、ゴジラと闘うにはちょっとどうだろう?って感じのサイズ感でしたが、かなり立派に成長しました。


寝起きのコングさん、ケツをボリボリ掻きながらノソノソと移動し、滝に打たれてシャワータイム。


この人間(というか、ほぼオッサン)臭い仕草がコングさんの魅力。


一気に親近感が湧いてしまいます。




一転コングさん、おもむろに一本の木を引き抜くと枝を削ぎ落とし、槍投げの様に空に向かってその木を投げつけます。


すると、そのコングが投げた木が「空」にぶっ刺さります。


なんと、髑髏島はドームに覆われており、島全体が怪獣調査機関「モナーク」の巨大な基地となっていたのだ。




島全体が囲われているので、コングの行動範囲は以前と変わらない筈だが、太陽光線を浴びれないせいか、どこかイライラしている様に見えるコングさん。


そんなコングさんの癒しは、一緒に育った先住民の少女ジア。


ジアちゃんは耳が不自由で、育ててくれたモナークのメンバーであるアイリーンに教わった手話でコミュニケーションを取るのだが、この「手話」が今作のポイントにもなっている。


ちなみに、前作にも出てきた髑髏島の先住民の皆さんは全滅してしまったらしく、ジアちゃんもコングさんも孤独なもの同士、通じ合うものがあるのだろう。





ちょうどその頃、ゴジラがフロリダに上陸、テクノロジー会社「エイペックス」の本社を破壊する。


なぜゴジラはエイペックスを襲ったのか!?


一方、髑髏島に匿われていたコングさんは、ある目的の為に島から運び出されることに。


エイペックス社は、ゴジラを倒すための新兵器を開発する為に、地底に発見された怪獣達の故郷とされる空洞にある彼らの力の源を必要としており、そこへ行く為にコングさんの帰巣本能を利用しようとしているのだった。




とここまで、ストーリーについてダラダラと分かり難い説明をさせていただきましたが、ゴジラとコングさんのライバル関係についてなんで分かったかとか、地底の空洞の話とか、よく分からないまま「細かいことは気にしない!」と言わんばかりの勢いで物語は進んでいきます。


あれ?おじさんが付いて行けてないだけ?



しかし、巨大なタンカーでコングさんを運んでいる途中、案の定ゴジラに襲撃された辺りから映画は最早「アトラクション」と化し、ストーリーなんかそっちのけで怪獣たちの闘いの目白押しとなる。


CGの進化によって、以前では不可能だったアングル、スピードでカメラが動き回るリアルな画を作り出すことが可能になった。


スクリーンで繰り広げられるダイナミックな映像に「スッゲーっ!!」と興奮する反面、何が起こっているのかちょっと分かりにくかったのも事実。


う〜ん。やっぱり、おじさんには昔の「特撮」の方が合ってるのかも。


色々ついて行くのがやっとで、すげぇ疲れました。


散歩がてら歩いて映画館まで行ったので、家に帰ってきたときにはグッタリでした。


そんなおじさんを癒してくれたのは、「コングさんの癒し」でもあるジアちゃん。


『ウォーキングデッド』における、「ゾンビ・ワールドの一服の清涼剤」ジュディス的存在。






とか言いながら、怪獣同士の戦いをお腹一杯になるまで楽しめたのも偽らざる気持ち。


ゴジラ対コングさん以外にも、サプライズなモンスターの参戦で更に盛り上がるのだが、ネタバレしてはいけないらしい。


テレビでのシュン・オグリのインタビューでも「ピー」が入ってたし。


でも、数ヶ月前に監督自身がSNSでネタバレしてた気もするし、劇場のグッズ売り場でもちょっとだけ見かけた気もするのだが、ここでは言わないでおこう。


ちなみに、予告編では一瞬だけ見切れています。





そのサプライズ・モンスターも含めたクライマックスの大乱闘の舞台は香港。


最近はハリウッドに中国資本が参入したことで、大作映画において中国俳優の出演や中国が舞台になることが多くなっている。


そのことについて色々言う人もいる様だが、わたし的には映画が面白ければ舞台は何処でも構わない。


本作についても、クライマックスで高層ビル群が気持ち良いぐらいに壊されるさまは非常に爽快。


それが東京タワーや通天閣など知ってる建物だったらちょっとだけ面白いのかもしれないが、その程度の違いである。


映画の良し悪しは、そんな所には無いはず。




ちなみに、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドロールを最後まで観ている方、ポストクレジット・シーンに出てきた「アレ」が、今回、重要アイテムとして出て来るのでお楽しみに。




そういえば、シュン・オグリが演じる芹沢蓮は、ケン・ワタナベが演じた芹沢猪四郎の息子という設定らしいのだが、劇中ではその事について言及されてなかった気がするし、ゴジラ信者だったケン・ワタナベの息子が、なぜ対ゴジラ兵器を開発しているエイペックスに入ったのかも非常に気になります。


色々気になるので、もう一度観て確認したい。


今度は小さい画面で良いかな。

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