わたしとジェニファー・ラブ・ヒューイットとの出会いは『ラストサマー』だった。
と言っても、去年の夏に出会った訳ではなく映画『ラストサマー』で初めて彼女を見たという意味です。
あっ、分かってました?
まあ、それ以来ずっと好きな訳ですが、わたしの期待に反して、「もしかして若い映画ファンは彼女の事を知らないんじゃないかってぐらい」映画界では大きな活躍をしていない。
1998年に『ラストサマー』でスマッシュ・ヒットを飛ばした彼女は、翌年には『ラストサマー2』にも主演しNewスクリーム・クイーンなんて呼ばれるようにもなるが、その後は『ザ・サバーバンズ』、『ハートブレイカー』でコメディエンヌとしての才能を発揮、2002年には『タキシード』でジャッキー・チェンと共演を果たし、これは大作映画にバンバン出演するようになると思ったのだが、その後は『ガーフィールド』、『ガーフィールド2』でCGの猫ちゃんと共演した位でほとんど映画には出ていない。
彼女は2005年以降、自らプロデュースした『ゴースト 〜天国からのささやき』に主演し、その活躍の場をテレビに移していた。
しかし、『ゴースト 〜天国からのささやき』はシーズン5の放送が終わったところでCBSネットワーク側から放送の打ち切りが発表され、放送局をABCに移して放送を継続するという話も上がったが、結局立ち消えとなってしまった。
まだまだ続く予定だったシーズン5の最終回は中途半端な形で終わっており、納得の行かないジェニファーは「いつかどこかで、何らかの形で完結させたい」とも言っていたので、わたしはずっと待っているのだが未だにその気配はない。
そんな彼女は、2010年に主演したTVムービー『クライアント・リスト ザ・ムービー』を元に2012年より製作されたTVシリーズ『クライアント・リスト』にも主演する。
なんだかややこしいが、『クライアント・リスト ザ・ムービー』は実話を元に作られているが、連ドラの方の『クライアント・リスト』は設定を受け継いでは入るが無関係のストーリーになっている。
こちらでも彼女は製作総指揮を務めるほどの力の入れようだったが、その後の展開についてジェニファーと脚本家の意見が食い違い、これまたシーズン2で打ち切りとなってしまう。
もしかして、ジェニファーに問題があるのか?
ちょっと我が強そうだし。
だって、『ゴースト 〜天国からのささやき』も、『クライアント・リスト』も、自分で製作して、自分で主演して、自分で自分を売り出してるって事だもんね。
以降、今のところ彼女はセルフ・プロデュース作品には出ておらず、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』に1シーズンだけ出演した後、2018年より『9-1-1: LA救命最前線』のシーズン2からレギュラー出演しており、日本ではFOXチャンネルで放送されていたシーズン4が最終回を迎えたところだが、アメリカでは9月からシーズン5が放送されておりジェニファーも出演している。
レギュラー出演ではあるが、メインキャストではないので出番が少ない回もある。
彼女の新作をコンスタントに観られるという喜びの反面、ちょっとジェニファーが足りずに満足出来ない自分がいる。
そんな時は、『ゴースト 〜天国からのささやき』のDVDの中から無作為に選んで1話だけ観たりするのであった。
完結していないということは、逆に言えば物語はまだ続いているという事なのだよ。わたしの中では。