みなさん、エステラ・ウォーレンって女優さん覚えてますか?
って言うか、ご存知ですか?
ちょっと前に『ビギナーズ』の記事を書いた時に、フォロワーさんと「パッツィ・ケンジットって消えちゃいましたね」なんてやり取りがありまして、↙︎
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↗︎そうしたら、なぜか突然エステラ・ウォーレンの事を思い出してしまったのです。
エステラ・ウォーレンは、元々シンクロ(今はアーティスティック・スイミングでしたっけ?)の選手からファッション・モデルに転身した方で、CMの撮影で知り合ったリュック・ベッソンの勧めで女優としてデビュー。
2001年に、レニー・ハーリン監督、シルヴェスター・スタローン主演の『ドリヴン』、ティム・バートン監督、マーク・ウォールバーグ主演の『PLANET OF THE APES/猿の惑星』と、デビュー直後に結構な大作に立て続けに出演。
「マキシム」、「FHM」といったアメリカの男性誌でも人気を博し、そのうちボンド・ガールでもやるんじゃないか?、と個人的には活躍を期待していたのですが・・・。
実は、彼女の女優としての成功へのステップとなるはずだった上記2作が、あまり良ろしくない結果となってしまっていたのでした。
毎年、アカデミー賞の前日に最低映画を表彰しているゴールデン・ラズベリー賞に於いて、『ドリヴン』は最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低スクリーンカップル賞にノミネート、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』は最低リメイク賞・最低助演男優賞(チャールトン・ヘストン)を受賞する中、両方に出演していた彼女は”最低助演女優賞”を受賞する結果となっていたのだ。
わたしは2本とも好きな映画だし、彼女の演技と言うよりも映画そのものが世間から嫌われてしまった結果な気もするので、そこからの巻き返しがあると思っていたのですが、残念ながら彼女のキャリアはどんどん尻つぼみになって行きます。
2002年には『カンガルー・ジャック』というB級コメディに出演するも、その後はほとんど日本で見かけることはなくなって行きます。
わたしの記憶からも徐々に彼女の存在は消えていき、数年後に『ゴースト 〜天国からのささやき』にゲスト出演しているのを見つけた時に、「あれ?知ってる顔なんだけど、誰だっけ?」と思ってしまったのは、老化のせいだけではないと思います。
可愛いだけじゃダメなのか?
それとも、アメリカ人ウケする顔じゃないのか?
男性誌では人気なのに?
2001年の彼女の評価が、彼女が主演した2作品の評価が違うものになっていたらどうなっていただろうか?
調べてみたら、40歳を過ぎた今も女優として地味に頑張っているご様子。
消えてしまったわけではないんですね。失礼しました。
でも、もし『ドリヴン』と『猿の惑星』がもっとヒットしていたら、もしその後の彼女のキャリアが全く違うものになっていたら、あんな作品やこんな作品で”セクシー”を振りまいていたのではないかと妄想・・・想像せずにはいられない、わたしなのでした。