yakkunの趣夫生活

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『バットマン フォーエヴァー』〜 雰囲気を一新して大ヒット!

(Batman Forever 1995年 アメリカ)


シリーズ3作目と位置付けされているが、個人的には、『バットマン』と『バットマン リターンズ』を”ティム・バートン二部作”、本作と次作『バットマン&ロビン』を”ジョエル・シュマッカー二部作”と呼びたい。


そのぐらい雰囲気が違う。


元々はティム・バートンが監督として続投する予定だったが降板し製作の参加となったため、『セント・エルモス・ファイアー』(1985) 、『ロストボーイ』 (1987) 、『フラットライナーズ 』 (1990) 、『フォーリング・ダウン 』(1993) のジョエル・シュマッカーに白羽の矢が立った。


そして、前作まで主演を務めたマイケル・キートンも、シュマッカー監督の『どうして何でもかんでもダークじゃなくちゃいけないんだ?』との発言を受け降板、バットマン役もヴァル・キルマーへ交代となった。


『トップガン』(1986)は、マーヴェリックよりもアイスマン派だった私としては嬉しい人選ではあったが、やっぱりバットマンはもっと「影」のある感じが必要だとは思う。






映画は開始早々からテンションアゲアゲ!


本作のメイン・ヴィラン”トゥーフェイス”が、銀行を襲っているところにバットマンがNewバットモービルで駆けつけます。


バットモービルのデザインは好みが分かれるところでしょうが、わたしの感想は「なんか、おもちゃっぽい」。


トゥーフェイスになる前は地方検事だったハービー・デント、実は『バットマン』第1作にも登場しており、その時は『スター・ウォーズ』シリーズのランド役でお馴染みのビリー・ディー・ウィリアムズが演じておりましたが、本作では、シュマッカー監督の前作『依頼人』(1994)に出演していたトミー・リー・ジョーンズに代わっております。


トゥーフェイスがまだ検事だった時の裁判中に硫酸をかけられており、バットマンが現場にいたのに助けてくれなかったと逆恨み。


「逆恨みにも程があるだろ」って思ったら、硫酸を浴びて左半身が焼けると共に左脳を損傷しており、精神に異常をきたし二重人格になってしまったという設定らしい。






犯人が精神異常という事でゴードン市警本部長に現場に呼ばれたのは、本作のヒロイン精神科医のチェイス・メリディアン博士。


ニコール・キッドマン演じるチェイス博士はかなりの積極派で、大好きなバットマンに対しグイグイ口説いたり、警察に内緒でバットサインを出してバットマンを呼び出しちゃったりする。


トゥーフェイスの精神分析のために呼ばれたはずなのに、バットマンの心の闇を明かすことの方に夢中な感じ。


唯一、前2作から引き継いでるのが、このバットマンの”闇”要素。


時々、フラッシュバックのように過去の記憶が蘇る、バットマンことブルース・ウェイン。


今回、なぜ彼が「コウモリ」をモチーフに選んだのかがちょっとだけ明かされるのは、チェイス博士の手柄?





ちなみに、ゴードン市警本部長を演じるのは、前2作から引き続きパット・ヒングル。


彼と、ウェイン家の執事アルフレッド役のマイケル・ガフだけがシリーズを通して出演しており、”ティム・バートン二部作”と”ジョエル・シュマッカー二部作”の数少ない共通点となっている。






本作には、もうひとりヴィランが登場する。


ブルース・ウェインの会社で開発者として働くエドワード・ニグマは、自分の発明品の製品化を却下された事でブルース・ウェインを逆恨み、”リドラー”となった彼は自身の発明品を悪用しようとする。


リドラー役にはジム・キャリー。


ジム・キャリーの顔芸とジム・キャリーの変な動きで、ジム・キャリー全開です。





敵が二人で来るならこっちも二人で、という訳でもないが、バットマンにも強い味方が現れます。


前2作でも登場が予定されながらカットされてきたロビンが、満を持しての登場です。


両親のもと、サーカス団の一員として育った彼ですが、家族をトゥーフェイスに殺され復讐を誓う。


演じるのは、名優アル・パチーノと共演した『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992)で注目されたクリス・オドネル。


ロビンが登場したことで、アクションの幅が広がった気がします。





本作には、他にもトゥー・フェイスの取り巻きの一人としてドリュー・バリモアも出演。


ブルース・ウェイン社長が会社を練り歩く時のお付きの人として、ジョン・ファブローが顔を出していたりと、とっても豪華な顔ぶれ。


出演者の紹介だけで、こんなに長くなってしまうぐらい豪華です。


でも、そのオールスターが無駄にならないぐらい楽しい作品になってると思います。


作風は”ダークで大人な雰囲気”から、だいぶファミリー向けになってしまいましたが・・・。


エンドロールで流れるU2の"Hold Me, Thrill Me, Kiss Me, Kill Me"が、超絶カッコイイ。


映画が締まる。


こちらの作品は、”Amazon Prime Video”、”U-NEXT”でも視聴できます。
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