おじさ〜ん、今日も映画観るの〜?
どんな映画〜?
おっ!?来たな、はなまるコンビ。
今日もちょっと古い映画だけどイイかな?
あたち達にとっては観たことない映画は全部”新しい”映画だよ
はなちゃん、良い事言うねぇ。じゃぁ、今日はコレ!
マリリン・モンロー主演『ノックは無用』
(Don't Bother to Knock 1952年 アメリカ)
あらすじ
ホテルのエレベーター・ボーイ、エディの元へ姪のネルが訪ねてくる。エディは、ホテルの宿泊客のベビーシターとしてネルを呼んだのであった。
一方、パイロットのジェドは、ホテルのラウンジで歌手をしている恋人リンに別れを告げられイライラしていた。
部屋に戻ったジェドは、向かいの部屋にいるネルに興味を惹かれネルの部屋に電話を掛ける。
ジェドを部屋に招き入れたネルだったが、ジェドがパイロットである事がわかると態度が急変する。
はなちゃん、マルちゃん、今日の映画は・・・
かわいい〜!
かわいい〜!
うわぁ!どうした、どうした?
かわいいかわいい!
かわいい〜!
この娘、きっと有名になるヨ
イヤイヤ、すでにチョー有名ですけど・・・
でも、彼女の見た目ってのがこの作品のポイントではあるね
そうそう、どう見ても男の人の方が悪そうな顔してるし、恋人からの別れ話にイライラしていて、いかにもなんかやらかしそうだった
逆に彼女の方は気が弱そうな雰囲気で、この後酷い目に会うのかなぁ?って思わせる序盤だよね
だから、途中からキャラが変わっちゃった時はビックリしちゃった
その辺、とても上手い作りになってるよね
あと、お話のテンポが良くてサクサク進む感じがしたヨ
それは、物語を全てホテルの中だけで展開させている事も大きいのかな
舞台をホテルにすることによって、色々な人を無理なく一箇所に集められるし、移動が最小限になるので話の展開もテンポも良くなってるんだと思う
ジェドの恋人はホテルのラウンジで歌っている歌手だからホテルまで会いに来たわけだし、ネルのおじさんがネルにベビーシッターの話を持って来たのも彼がエレベーター・ボーイをやってる時にお客さんがベビーシッターを探している話を聞いたからだし、そもそもホテルの従業員の紹介じゃなければ見ず知らずの人にベビーシッター頼む人なんかいないでしょう
ベビーシッターを探してたご夫婦も、何かのイベントに参加するためにホテルに来たんだよね?
”晩餐会”だよ、まるちゃん
まあ、お食事会みたいなことかな
でも、まるちゃんよく観てたね
へへへ〜
映画のテンポが良いからなのか、見終わった後の満足感の割には時間が短く感じたなぁ
実際、76分という上映時間は映画としては短い部類だね
でも、はなちゃんの言う通り、上映時間以上の満足感が得られるのも確かだよ
それはやっぱり、この作品の脚本、編集の巧さの成せる技なんじゃないのかな
それと、マリリン・モンローちゃんの魅力!
ハハハ、それは言えてるね
この作品が公開された頃には既に人気女優となっていた彼女なんだけど、その「見た目の良さ」が災いしてか、その後「賢くはないけど、妖艶な金髪女性」の役ばかりが来るようになってしまうんだ
え〜っ!?彼女には色々な魅力があると思うんだけどなぁ
この映画だけでも、前半と後半で彼女の違った顔が見られるヨ
そうだね
彼女自身も同じような役ばかり与えられるが嫌になって、もう一度演技を勉強しなおして映画賞にノミネートされるまでになって行くんだけどね
へ〜。この後、彼女がどう変わって行くのか、他の映画も見てみたいなぁ
まるちゃんも観たいっ!
おっ!イイねぇ
そうやって、はなちゃんもまるちゃんも段々映画の沼にハマって行くんだよ・・・。
うちの子達を変な道に引きづり込まないでね
あっ、はい
多分、大丈夫だと思います・・・。