『フレンチ・コネクション2』〜 前作の消化不良を解消!

(French Connection II 1975年 アメリカ)

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前作と直接的な話の繋がりを持つ続編であるが、今作は実話ベースではなく完全なフィクション。
主役のポパイ刑事を演じるのは、もちろん、前作に引き続きジーン・ハックマン。
麻薬シンジゲートを牛耳るフランス人、シャルニエ役のフェルナンド・レイも続投。
監督は『RONIN』『レインディア・ゲーム』のジョン・フランケンハイマーに交代。

あらすじを読むと、前作のラストのネタバレになるので、知りたくない方は飛ばしてください。

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あらすじ

麻薬王シャルニエを追い詰めながら、あと一歩のところで取り逃がしてしまった”ポパイ”ことジミー・ドイル刑事は、シャルニエを追ってフランス・マルセイユへ。
だが、逆にシャルニエに捕まり麻薬漬けにされてしまう。


感想

続編なので、どうしても前作と比較してしまいます。
監督が変わっているので尚更です。

フランケンハイマー監督もドキュメンタリー・タッチを得意とすると言われた監督ですが、『フレンチ・コネクション』シリーズに限って言えば、「2」よりも「1」の方がドキュメント色が強いので、言われてる程でもない感じがしてしまいます。

ドキュメンタリー・タッチじゃなくても、前作と雰囲気が違くても、映画として面白ければそれで良し。
ポパイ刑事は、相も変わらず手段を選ぶことなく一直線です。
今回は、追っている相手に逆に捕まり麻薬漬けにされると言う衝撃展開が待っていますが、そんなことで挫けるポパイではありません。
ホテルに潜んでるシャルニエの手下を炙り出す為に建物に火をつけるのは、やり過ぎだし、そこまでやる意味もよくわかりませんが、ポパイは執念で情報を入手します。


今作では、前作のジリジリする尾行シーンや派手なカー・チェイスはなく、アクション映画というよりも重厚な刑事ドラマのような展開が続きます。
それが、終盤になって「アクション」がドンドン盛り上がって行く。

ついにシャルニエに迫るポパイ刑事。
前作では列車で逃げる相手を、一般市民から無理やり借りた車で追跡しましたが、今回は、路面電車で逃げるシャルニエを追いかけて、走る、走る、走る。
ラスト10分、ほぼ走りっぱなし。
最後は、息も切れてフラフラになりながら。
40代の体力の「リアル」がここにある。(笑)

そして、ラストはポスターにもなった、あのシーン。
ボラード(波止場にある船をロープで繋ぐあれ)の横で銃を構えるポパイ。
そして・・・。


『フレンチ・コネクション』、これにて完結!


こんな人にオススメ

前作のラストにご不満の方、この作品を観てドイル刑事と一緒にフラストレーションを発散してください。


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「2」だけでも話は成立してますが、ドイル刑事の執念、心情への理解を深める為にも、やっぱり観ておいて欲しい。
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