yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

ハラハラドキドキ

『ミッション:インポッシブル3』〜 ある意味でリブート作品。

(Mission: Impossible III 2006年 アメリカ)第1作ではブライアン・デ・パルマ、第2作ではジョン・ウーを監督に起用したプロデューサーのトム・クルーズが第3作の監督として白羽の矢を立てたのは、当時TVスパイアクション『エイリアス』を手掛けていたJ…

『パンドラム』〜 面白いと思うんだけどなぁ・・・。

(Pandorum 2009年 ドイツ・アメリカ PG-12) 時々、ヒットする映画としない映画の差って何だろうと考えることがある。当たり前の話、面白いかどうかってことが重要だって事は分かるんだけど、観ていて面白いのに「何故この作品は有名じゃないのかな?」って…

『ミッション:インポッシブル』〜 デ・パルマ流、ヒッチコック風、スパイ映画

(Mission: Impossible 1996年 アメリカ) 正直申し上げまして、私この作品がそんなに好きではありませんでした。オリジナルであるTVシリーズ『スパイ大作戦』の大ファンという訳ではないのですが、再放送とかで何度か観ていたので、『スパイ大作戦』はチー…

『ダークナイト』〜 最”狂”ヴィラン、ジョーカー

(The Dark Knight 2008年 アメリカ) Jokerヒーロー映画というジャンルに留まらず、映画史にその名を残す傑作。 どうしても”命懸け”でジョーカーを演じたヒース・レジャーに焦点が当てられがちだが、それ以外にも、映画を構成する重要な要素である「脚本」…

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』〜 わたしが本作を好き過ぎる5つの理由(ネタバレなし)

(Last Night In Soho 2021年 イギリス R-15) 焦らされると期待が膨らむ。 度重なる公開延期で期待度をMAXに膨らましていた私ですが、そんな上がりまくったハードルを本作は軽々と飛び越えてくれました。 以下、わたしが本作を大好きになってしまった理由を…

『キングコング: 髑髏島の巨神』〜 怪獣映画×戦争映画=大冒険活劇

(Kong: Skull Island 2017年 アメリカ) 映画は1944年、ある島に戦闘中のアメリカ機と零戦が墜落するところから始まる。 無事脱出した二人のパイロットが死闘を繰り広げていると、崖下から巨大な猿のような生き物が現れる! 出し惜しみ無し。 チラチラと体…

『北北西に進路を取れ』〜 ジェームズ・ボンドの原型!

(North by Northwest 1959年 アメリカ) アルフレッド・ヒッチコック最高傑作の呼び声も高い、巻き込まれ型サスペンス・アクション。本作の前後に製作された『めまい』、『サイコ』、『鳥』は、本作とともにヒッチコック映画ベストワンに挙げられることも多…

『マッドマックス』〜 カー・アクション映画の金字塔

(Mad Max 1979年 オーストラリア) わたしの映画好きの始まり。 何本かある、映画を観続けるきっかけとなった作品の内の1本。 過去、VHS、DVD、Blu-Rayと買い直し、ホント何度観返したか分からない。 きっとこれからも何度も観ることでしょう。 って、書い…

『ANNA /アナ』〜 スーパー・モデルと二丁拳銃

(ANNA 2019年 アメリカ・フランス PG-12) 公開当時、「またそれかっ」と言われた程、リュック・ベッソンお得意のヒロイン・アクション。 特に、今作は女性スパイのお話と言う事で、どうしても美しき暗殺者を描いた1990年の『ニキータ』と比較せずにはいられ…

『アンタッチャブル』〜 祝!「午前十時の映画祭」復活!

(The Untouchables 1987年 アメリカ PG-12) 「午前十時の映画祭」が再開されたからと言うわけでもないのですが、本ブログも久々の復活。 そして取り上げる映画は、『ダイヤモンドは永遠に』でジェームズ・ボンド役を卒業して以降ヒット作に恵まれなかった…

『EXIT イグジット』〜 色々と絶妙!

(엑시트 2019年 韓国) 少女時代やKARAが巻き起こしたK-POPブームから早10年。本作は、その少女時代の不動のセンター、イム・ユナ初主演となるパニック映画。ユナと共に主演を務めるのは『建築学概論』『観相師 -かんそうし-』のチョ・ジョンソク。監督のイ…

『キャビン』〜 納涼!ホラー祭り!

(The Cabin in the Woods 2012年 アメリカ) 『クローバーフィールド/HAKAISHA 』の脚本家ドリュー・ゴダードが監督・脚本、『アベンジャーズ』の監督ジョス・ウェドンが脚本・製作によるホラー映画。出演は『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース、『シ…

『透明人間』〜 見えない恐怖と信じてもらえない絶望感

(The Invisible Man 2020年 アメリカ・オーストラリア PG-12) 『ソウ』シリーズ、『インシディアス』シリーズの脚本家として知られるリー・ワネルが監督し、H・G・ウェルズの同名小説を原作とし1933年に映画化された『透明人間』を現代風にアレンジしリブ…

『引き裂かれたカーテン』〜 初めチョロチョロ、なかパッパ、ラストでグイグイ盛り上がる

(Torn Curtain 1966年 アメリカ) 東西冷戦時代の東ドイツを舞台にしたアルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス・ミステリー。 出演は『ハスラー』、『動く標的』のポール・ニューマン、『メリー・ポピンズ』、『サウンド・オブ・ミュージック』のジュ…

『知りすぎていた男』〜 ケ・セラ・セラ♪なるように・・・ならない!

(The Man Who Knew Too Much 1956年 アメリカ) アルフレッド・ヒッチコック監督が、1934年製作の自身の監督作『暗殺者の家』を自らリメイク。主演は『ロープ』、『裏窓』、『めまい』でもヒッチコックと組んでいるジェームズ・スチュアート。主人公の妻役…

『海外特派員』〜 緊張と緩和

(Foreign Correspondent 1940年 アメリカ) サスペンス映画の神様、アルフレッド・ヒッチコックが製作基盤をイギリスからアメリカに移し、アカデミー作品賞に輝いた『レベッカ』に続き製作したハリウッド第二作目。主演は、後にサム・ペキンパー監督の傑作…

『ターミネーター:ニュー・フェイト』〜 「続き」という名の「パラレル・ワールド」(ネタバレなし)

(Terminator: Dark Fate 2019年 アメリカ PG12) シリーズの生みの親ジェームス・キャメロンが、自分が関わらなかった『3』『4』『新起動/ジェニシス』をなかったことにしてシリーズに復帰。『2』の正当な続編として製作。サラ・コナー役のリンダ・ハミ…

『IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』〜 友情パワーで恐怖に打ち克て!(ネタバレなし)

(IT Chapter Two 2019年 アメリカ R15+) 2017年に大ヒットし、ホラー映画史上最高の興行収入を記録した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の後編。1998年の田舎町デリーを舞台に、ピエロ姿の怪人ペニーワイズと死闘を繰り広げた7人の少年少女「ル…

『ナイト&デイ』〜 トムのセルフ・パロディ的スパイ・アクション

(Knight and Day 2010年 アメリカ) 2001年の『バニラ・スカイ』以来、トム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演したロマンティック・アクション・コメディ。 監督は『コップランド』『17歳のカルテ』『ニューヨークの恋人』『ウォーク・ザ・ライン/君に…

『第三の男』〜 モノクロの利点を最大限に利用した映像美

(The Third Man 1949年 イギリス) 「映画は知らなくてもテーマ曲は知っている」の代表のような映画。 そのテーマ曲も、もしかしたら『第三の男』のテーマとしてよりも、「ヱビスビール」のCM曲としての方が有名かもしれない。 英アカデミー賞で作品賞、米…

『見えない目撃者』〜 感想(ほぼ)ネタバレなし 〜 突っ込みどころに「目を瞑れば」極上のサスペンス・エンタテインメント

(2019年 日本 R15+) 2011年の韓国映画『ブラインド』を元にした、2015年の中国映画『見えない目撃者』に続く、二度目のリメイク作。 視力を失った元警察官が巻き込まれる連続殺人事件を描く。 主演は吉岡里帆、共演に高杉真宙、大倉孝二、田口トモロヲな…

『スマホを落としただけなのに』〜 そりゃ大ごとですよね

(2018年 日本) 2016年の第15回『このミステリーがすごい!』大賞で話題になった同名小説を原作とした、Jホラーの代表格、中田秀夫監督作品。 出演は北川景子、田中圭、成田凌、千葉雄大、原田泰造、バカリズム、要潤、高橋メアリージュンなど、地味に豪華…

『フレンチ・コネクション』〜 本当の「リアル」とは?

(The French Connection 1971年 アメリカ) 実際にあった麻薬押収事件を描いた同名のノンフィクション小説を元に映画化。 監督は『エクソシスト』のウイリアム・フリードキン。 主演は『ポセイドン・アドベンチャー』『スーパーマン』シリーズのジーン・ハ…

『インベージョン』〜 母は強し!そして美し!

(The Invasion 2007年 アメリカ) ジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』を原作とし、ドン・シーゲル監督の『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956年)、フィリップ・カウフマン監督の『SF/ボディ・スナッチャー』(1978年)、アベル・フェラーラ監督…

『クワイエット・プレイス』〜 極限状態での家族愛

(A Quiet Place 2018年 アメリカ) 音を立てたら襲われる!静寂を守りながらサバイバル生活を送る家族を描くSFホラー。 エミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーが夫婦役で夫婦共演、クラシンスキーは監督も担当。 あらすじ 感想 こんな人にオススメ こ…

『眠れぬ夜のために』〜 昼間に観ても楽しめます

(Into the Night 1985年 アメリカ)長年不眠症に悩まされているエドは、仕事もうまくいかず、妻にも浮気される始末。 ある晩、眠れずにドライブしている途中、何気なく立ち寄った空港の駐車場でブロンドの美女に助けを求められる。 事情もわからず、ダイア…

『キスキス,バンバン』〜 イケイケ、ドンドン!

(Kiss Kiss Bang Bang 2005年 アメリカ) 主人公のハリーは泥棒に失敗し、偶然逃げ込んだ先の映画のオーデションに合格してしまい、探偵役の役作りのため、ハリウッド・セレブ御用達の探偵”ゲイ”・ペリーと行動を共にする事になる。 そこに、ハリーの幼馴染…

『マイアミ・バイス』〜 敢えて言おう、(あの)「マイアミ・バイス」ではないと!

(Miami Vice 2006年 アメリカ) 80年代に大ヒットしたTVドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』の映画化作品。 監督は『ヒート』『コラテラル』など、男臭い作品を得意とするマイケル・マン。 彼はTVシリーズでも脚本や製作総指揮を担当していたということな…

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』〜 みんな、これからが大変ですよって話。

(Bad Genius 2017年 タイ) 中学生から成績優秀だったリンは、特待奨学生として進学高校に編入する。そこで友達になったグレースを、試験中にカンニングで救ったことでグレースのボーイ・フレンドからカンニング・ビジネスの話を持ちかけられる。 私たち世…

『MEG ザ・モンスター』〜 既視感のデパート(良い意味で)

(The Meg 2018年 アメリカ・中国) ’75年公開にされたスティーブン・スピルバーグの大傑作『ジョーズ』以降様々な亜流を生み、『ロスト・バケーション』『海底47m』の様にシチュエーションを限定したアイデアものから、頭の数が増えたり、砂の中を泳い…