yakkunの趣夫生活

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『フレンチ・コネクション』〜 本当の「リアル」とは?

(The French Connection 1971年 アメリカ)

フレンチ・コネクション (字幕版)


実際にあった麻薬押収事件を描いた同名のノンフィクション小説を元に映画化。
監督は『エクソシスト』のウイリアム・フリードキン。
主演は『ポセイドン・アドベンチャー』『スーパーマン』シリーズのジーン・ハックマン。
共演に『ジョーズ』シリーズ『ブルーサンダー』のロイ・シャイダー。
第44回アカデミー賞で作品賞、 監督賞、 主演男優賞、 脚色賞、編集賞を受賞。

あらすじ

ニューヨーク市警の薬物対策課の”ポパイ”ことジミー・ドイル刑事は、目的の為なら時には荒っぽい手も使う。
相棒の”クラウディ”と共に、麻薬の運び屋サル・ボカに眼をつけ監視していると、近いうちにフランスと大口の取引をするという情報を得る。

感想

終始、緊張感が張り詰めている映画である。
実際の上映時間104分よりも短くも感じるし、長くも感じる。
短く感じるのは物語のテンポが良いから、長く感じるのは多分疲れるから。
疲れるのは、セリフが少なく、状況の説明がない中で、画面に集中し映像の情報から全てを理解しようとするから。
でも本来、映画とはそういうもので、TVドラマみたいにセリフで状況説明をして「ながら見」でも理解できるのではなく、ずっと画面に集中して理解するものだと思うんですけどね。
しかし、2回、3回と繰り返し観て、展開を知っていてもやっぱり疲れるので、映画が醸し出す緊張感のせいかもしれない。


序盤はニューヨークとマルセイユの場面が交互に映し出される。
ニューヨークでは”ポパイ”と”クラウディ”コンビの、捜査の為には手段を選ばない様子が描かれる。
マルセイユの男はこの段階では、何者なのか全くわからない。
本当に、必要以上の説明がない。
ニューヨークとマルセイユを行き来を繰り返すうちに、ポパイ達の捜査対象の先にマルセイユの男が繋がってくる。

この辺の編集の上手さが、非常に気持ち良い。


そして、この編集の妙が生み出す、名場面の数々。

マルセイユから来た男シャルニエを尾行するポパイ刑事。
シャルニエは尾行に気付いているのかいないのか?
ニアミス。見失う。見付ける。追う。
小気味良いカット割りも相まって、非常にスリリングなシーンだ。

地下鉄のホームで追いつく。
シャルニエは乗るのか?乗らないのか?
巻くか?巻かれるか?
ジリジリする展開。続きは、ご自身の眼で!

そして何と言っても『フレンチ・コネクション』と言えば、高架線を走る列車と、それを追うポパイ刑事が駆るポンティアックのチェイス・シーン。
ポンティアックのグリルからの視点、列車と並走するサイド・ショット、アクセル、ブレーキを操作する足、フロントガラス越しにポパイ刑事のバスト・ショット、ポパイは何かを叫ぶが声は聞こえない、聞こえるのは鳴り響くクラクションのみ。
ここも軽快なカット割りで、スピード感と緊迫感を演出する。
極め付けはあのシーン。
突然目の前に現れた乳母車を押す女性、ポパイのアップ、女性のアップ、叫ぶポパイ、間一髪避けたポパイのポンティアックはダンボールの山を弾き飛ばす。
いやあ、名シーンです。


この映画で評価が分かれるのは、オチというか終わり方ですかね。
「圧倒的リアリズム」「徹底したドキュメンタリー・タッチ」といった評価に違和感を感じる人もいるようですが、あのエンディングこそが「リアル」なんじゃないでしょうか?

こんな人にオススメ

『ダーティ・ハリー』や『48時間』のような、はみ出し刑事の映画が好きな方。

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フィクションですが、シリアスな麻薬がらみの刑事物。
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