(November Criminals 2017年 アメリカ)
ワシントンD.C.の高校生ケビンが何者かに殺害される。親友のアディソンは、警察がギャング同士の抗争で処理しようとしている事に納得がいかず、独自に事件について調べ始める。
アンセル・エルゴートとクロエ・グレース・モレッツ、若手スターふたりの共演による青春サスペンス。
というよりは、サスペンス映画の体裁をとった青春映画というか、サスペンス要素のある青春映画というか・・・。
原作小説は読んでないんでわかりませんが、映画版に限って言えば、「アディソン少年の成長物語」だと感じました。
サスペンスを期待して観ちゃうと、ちょっと肩すかしを喰らうかも?そこが評価の分かれるところかな。
実際わたしも、途中「いまいちサスペンスが盛り上がらないなぁ」と思ってしまいました。
日本版の予告編も『クリミナル・タウン』というタイトルも、必要以上に「サスペンス」も期待させてしまうと感じました。
主人公アディソンは、母親の突然の死を受け入れられず、何もしてあげられなかった自分を責め続けている。
ケビンの死についても、殺される直前に彼と会っており、彼女と「ラブラブ」した直後に彼の死を知ることで、アディソンを罪の意識が襲う。
ケビンの死の真相を知ることで、その罪を償おうとしているように見える。同時に、母の死も乗り越えようとしてるのか?
本作の、大きな隠れポイントとして「デヴィッド・ボウイ」があげられる。
『Life On Mars?』『Wild in the Wind』の使われ方が印象的ということもあるが、本編中でもアディソンが自分の部屋をボウイで飾り、ステレオでボウイの「カセット・テープ」を聴いている。なぜ彼がボウイを聴くのかは映画の最後で判明します。
非常に良いラスト。作品が締まるというか、なるほどと思わせる。とても好きですね。
デヴィッド・ボウイの曲の力も大きいかな?
エンド・ロールも、ぜひ最後まで見てください。
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