yakkunの趣夫生活

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『パパはわるものチャンピオン』〜 予想通りの展開に大号泣

(2018年 日本)

パパはわるものチャンピオン



原作は2014年に発売された作・板橋雅弘、絵・吉田尚令による絵本『パパのしごとはわるものです』と『パパはわるものチャンピオン』。
主演はプロレスラーの棚橋弘至。共演に寺田心、木村佳乃、仲里依紗、大泉洋など。


あらすじ

かつては人気と実力を兼ね備えたライオンプロレスのエースだった大村孝志も、膝の怪我や世代交代もあり、今は悪役の覆面レスラー、ゴキブリマスクとして観客のブーイングを浴びる日々。
9歳になる息子の祥太にも「大きくなったら教えてやる」と、自分の仕事を秘密にしていたが、ある日ついにばれてしまい「わるもののパパなんて大嫌い」と言われてしまう。


感想

ネタバレするとかしないの問題じゃなく、タイトルから想像できる通りのストーリーです。
わたしだって分かってましたよ、最初から。
じゃあ、なんでこんな泣けるの?
それはきっと、実はわたしが結構プロレスが好きだからって理由だけじゃないはず。

そこに「家族愛」という普遍的なテーマがしっかりと描かれているからだと思います。

家族のため、息子のため、たとえ理解されなくても戦うパパ。
パパの名誉のために、学校で戦う息子。
そして、そんなふたりを包み込むように見守るママ。

そんな大村家の3人を演じるのが、本物プロレスラーの棚橋弘至と寺田心、木村佳乃。

心くんって、いつ迄子供なんだろうってぐらい、ずっと子供な気がするんだけど、妖怪じゃないよね。
学校でパパのことを聞かれても本当のことを言えなくてオロオロするところとか、心くんのはまり役だったと思うんだけど、ちょっと声が細すぎて、プロレス会場で心くんが叫んでも、リング上のパパまで声が届かない気がしちゃいました。

木村佳乃さんも、すっかりお母さんが似合う女優になってきましたね。
朝ドラの『ひよっこ』の時にも思ったけど、なんか安心感があるんですよね。木村さんの「お母さん」って。守ってもらえそう。

そして、何と言っても棚橋弘至を始めとする、本物プロレスラーの皆さんたち。
もちろん演技は下手ですよ。プロレスラーですから。
でも、プロレスシーンの迫力は凄いですよ。だって、プロレスラーですから。

演技ができるプロレスラーっぽい役者を使わずに、演技ができなくても本物のプロレスラーを使ったことが、この映画では正解だったと思う。
カウント3直前で返した時のあの興奮と感動は、やっぱ本物じゃなきゃ出せないです。


でも本作の最重要キャストは、実は、祥太くんを導く「プ女子」役の仲里依紗さんではないでしょうか。
彼女がいなければ、祥太くんはパパの素晴らしさに気付くのに、もっと時間が掛かったことでしょう。

また彼女のプロレスおたくっぷりが最高です。
憧れのプロレスラーの息子だということで、小学生相手に敬語を使っちゃうとことか、雑誌の編集部で働く同僚や編集長にプロレスを熱く語り、特集のページを獲得したり。
リングサイド席で絶叫するところなんて、完全に本物の「プ女子」でした。

仲さんは、どんな役やらせても上手いよね。
編集長役の洋ちゃんも、いい味出してました。ちょい役だけど。


最後に、仲さん演じるミチコの名言をひとつ。

「プロレスは勝ち負けじゃない。生き様です!」


こんな人にオススメ。

プロレスファンの方はもちろん、お約束通りの展開にも感動できる方。
プロレスが好きじゃない人も、ちょっとプロレスに興味が出るかもしれないので、観てみて下さい。


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テイストは違いますが、こちらも泣ける「家族の物語」です。
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