(Young Sherlock Holmes 1985年 アメリカ)
ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニー・JR主演の映画が大ヒットし、本国イギリスではベネディクト・カンバーバッチ主演で現代版としてTVシリーズ化。日本でも竹内結子やディーン・フジオカ主演でドラマ化されるなど、今なお世界中で愛される世界一有名な探偵「シャーロック・ホームズ」。
本作は、コナン・ドイルの原作とは関係なく、学生時代のホームズとワトソンの出会いと活躍を描くオリジナル・ストーリー。
監督は、『ナチュラル』、『グッドモーニング,ベトナム』、『レインマン』のバリー・レヴィンソン。
脚本は、『グレムリン』、『グーニーズ』の脚本、『ホームアローン』、『ミセス・ダウト』、『ハリー・ポッターと賢者の石』などの監督で知られるクリス・コロンバス。
あらすじ
資金難で故郷の学校が閉鎖され、ジョン・ワトソンはロンドンの寄宿学校に転校してくる。
彼はそこで、頭脳明晰で鋭い洞察力を持つ少年、シャーロック・ホームズと出会う。
やがて二人は、ロンドンで次々と起こる不可解な死の真相を求めて冒険をすることになる。
感想
本作は、シャーロック・ホームズ物でありながら推理ミステリーではなく、完全にアドベンチャー映画に仕上がっております。
そうなるとホームズ映画としてどうなんだ、と言う話になってしまいますが。
最初から原作とは関係ない、ホームズとワトソンが少年時代に出会ってしまうという、もしもの世界の物語なので、映画として面白ければイイじゃないかということで。
若きシャーロック・ホームズは、推理力は優れているが知識はまだそれほど多くなく、色々調べながら調査を進めていく。
まだまだこれから知識を増やして、あのホームズに成長するのだと思えばそこは納得できるのだが、いかんせん、演じるニコラス・ロウの顔がイマイチ頼りない。
やはり原作のイメージに一番近いのはグラナダTV版でホームズを演じたジェレミー・ブレットでしょう。
彼に比べると、ニコラス君は全然切れ者に見えない。
いやいや、一度原作の事は忘れましょう。
相棒のワトソン少年は、更に頼りないお顔立ち。
どこか、初期の「ハリー・ポッター」を思わせます。
そういえば、『ハリー・ポッター』第1作、第2作の監督は、本作の脚本を担当したクリス・コロンバス。
言われてみれば、作品全体の雰囲気もどこか似ている気がします。
『ハリー・ポッター』を初めて観たときの既視感は、この作品に原因があったのか。
そんな成長途中のホームズと頼りにならないワトソンが、力を合わせて事件を解決に導きます。
そして後半は、何故か『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』的展開に。
この辺りにヒットに繋がらなかった理由があるのかとは思いますが、わたしは大好きな作品です。
頼りないワトソンが、後半活躍するという、個人的胸熱ポイントも用意されてるし。
ホームズがヴァイオリンを練習し始めたばかりだったり、あの有名なホームズのファッションの起源が明かされたり、本作のラスボスが後のあの人物だったり、原作のファンならニヤリとしてしまうシーンも。
何故ホームズがずっと独り者なのかを示すシーンもありますが、これは切ない・・・。
そして、映画はエンド・ロールが終わるまで席を立っちゃいけないなと、再認識した作品でもありました。
こんな人にオススメ
子供向けと言われればそうかもしれませんが、同じくクリス・コロンバス脚本の『グーニーズ』が好きな人なら楽しめる映画だと思います。
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