yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

『七つの会議』〜 会議は、ほとんど開かれず

(2019年 日本)

七つの会議




『半沢直樹』、『下町ロケット』、『陸王』、『ノーサイド・ゲーム』とTVドラマでもヒットを飛ばし続ける池井戸潤のビジネス小説を、野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也など、豪華出演陣で映画化。

監督は、TVドラマ『半沢直樹』、『下町ロケット』、『陸王』、『ノーサイド・ゲーム』でディレクターを務めた福澤克雄。



あらすじ

「居眠りハッカク」こと八角(やすみ)は、万年係長のぐうたら社員。やる気のない八角を叱責したエリート課長である坂戸が、八角にパワハラで訴えられ左遷されてしまった。

坂戸の後任となった原島は、この人事を不審に思い真相を探り始める。


感想

めちゃめちゃ面白い。

わたしはどれも観てませんが、世間のみなさんが『半沢直樹』や『下町ロケット』に夢中になる理由がわかりました。

これが池井戸作品ですか。これは観ちゃうよね。

んっ!?ちょっと待てよ。

これを「映画」でやる意味は何だったのでしょう?TVドラマで良かったのでは?



以前、『マスカレード・ホテル』の記事を書いたときは、「TVドラマっぽい」という批判に対し擁護する立場を取っておりましたが、今回は逆になってしまいました。

本作も『マスカレード・ホテル』と同じように豪華キャスト陣を揃えてるんですが、何かちょっと違う。

吉田羊とか、小泉孝太郎とか、春風亭昇太とか、赤井英和とか、本当にちょっと出てるだけで、別に他の人でも良かったんじゃない?って感じ。無駄遣い感が凄い。



原作は、連作の短編小説らしく(書籍化の際に書き下ろしの1話を加えて全8話となったが、連載時は全7話で、タイトルの『七つの会議』はここから来ていると思われます。「七つの大罪」と掛けているという説もあり)、主人公が変わっていくそれぞれの話を上手く2時間にまとめられています。

ただ、その為に説明的なセリフが多くなってしまい、それが「TVドラマっぽい」感じに繋がってしまった気がします。

まあ、わたしはTVで観たので偉そうなことは言えないですが。



否定的なことも書いてしまいましたが、よくできた物語で本当に面白い作品です。

配信やレンタルにお金を出すだけの価値は、充分あると思います。

個人的には、主人公は野村萬斎演じる八角ではなくて、八角の怪しい行動を調べるうちに一緒に行動するようになっていく、及川光博扮する原島と女子社員・浜本のバディ・ムービーにしていただいた方がわたし好みでした。



フォローするわけじゃないけど、最後にもう一度「本当に面白いです」。



こんな人にオススメ

観てないわたしが言うのも何ですが、TVの池井戸ドラマが好きな方には面白いと思います。

スタッフも一緒だし、出演者も被ってるし。

『半沢直樹』で話題になった、香川照之さんの「顔芸」も見られます。

七つの会議

七つの会議

  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: Prime Video
七つの会議 通常版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2019/09/11
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こちらもオススメ

記事でも触れた『マスカレード・ホテル』。こちらも良く出来たお話です。
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