『マネキン』〜 そうです、わたしが中二病おじさんです

(Mannequin 1987年 アメリカ)

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『セント・エルモス・ファイアー』、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』のアンドリュー・マッカーシーと、『ポリスアカデミー』『ゴーストハンターズ』のキム・キャトラル共演のロマンティック・コメディ。

出演者は他に、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』でアンドリュー・マッカーシーと共演したジェームズ・スペイダー、『ポリスアカデミー』でキム・キャトラルと共演したG・W・ベイリーなど。

監督のマイケル・ゴットリーブは、本作以外にこれといった代表作を残せないまま、2014年、交通事故により69歳で亡くなっている。



あらすじ

大昔のエジプト、母の勧める結婚から逃げていたエリーは「誰にも出来ない何かをしたい」と神に願うと、大きな地鳴りと共に姿を消してしまう。

所変わって、現代のフィラデルフィア。
マネキン工場で働くジョナサンはアーティスト気質の性格のため、マネキン1体創るのに他の人の何倍も時間が掛かってしまい工場をクビになってしまう。

どの仕事も上手くいかないジョナサンは、ある夜、自分が愛情込めて創ったあのマネキン人形がデパートのウィンドウに飾られているのを発見する。

ひょんなことから、そのデパートの社長に気に入られたジョナサンはそこで働く事に。

ウィンドウのディスプレイ係のハリウッドと知り合ったジョナサンがディスプレイの手伝いをしていた時、ハリウッドが姿を消した途端にマネキンがジョナサンに話しかけて来て、自分は古代エジプトの王女エリーだと名乗る。

ジョナサンがエリーの協力を得てウィンドウを飾り付けると、そのディスプレイがたちまち評判となる。



感想

先日観た『インスタント・ファミリー』のクライマックスで流れるスターシップ『愛はとまらない』に泣かされ、『愛はとまらない』を主題歌に使いアカデミー賞の歌曲賞にノミネートされた本作が猛烈に観たくなり、録画コレクションから引っ張り出して再鑑賞。


自分が創った理想の人形(マネキン)に魂が宿り恋をするという「中二病」的発想の映画で、一歩間違えれば気持ち悪いホラーな内容になりそうなのに、主演二人の魅力も相まって、非常に可愛らしいロマンティックなドタバタ・コメディに仕上がっている。


脇を固める共演陣も、主演の二人に負けず劣らず魅力的。

G・W・ベイリーは『ポリスアカデミー』のハリス教官とキャラが被るが、それが非常に合ってるし、珍しくコメディに徹したジェームズ・スペイダーも意外とイイ。

しかし本作の殊勲者は、ディスプレイ担当のゲイのハリウッドでしょう。

いつもマネキンと一緒にいるジョナサンを皆は変人扱いするが、彼だけは同じ「マイノリティ」として理解を示し、最後もジョナサンとエリーを助けてくれます。



躍動感のあるマネキンのディスプレイは、最近ではスポーツ用品売り場などで当たり前のように目にするようになりましたが、当時は斬新に感じたものです。

深夜のデパートで、BGMに合わせて二人が様々な衣装に着替えながらデートする場面は、いかにも80年代ミュージック・ビデオ風の演出で、当時のヒット映画には当たり前の様に存在したシーンですが、若いファンにとってはそこが古臭く感じてしまうかもしれませんね。



という訳で、今回はオススメ映画というよりも、個人的に大好きな映画を紹介するだけの記事になってしまいました。


ラストはこの上ないハッピーエンドで、そこがまた最高!



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