yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

『デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』〜「イライラ」と「ゲラゲラ」は紙一重

(Due Date 2010年 アメリカ)

デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~ (字幕版)




『ジョーカー』が世界的に評価され、今や名監督の仲間入りを果たしたトッド・フィリップスが、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 』の後、『アイアンマン』『シャーロック・ホームズ』の成功により華々しく返り咲いたロバート・ダウニー・Jr(以下RDJ)を主演に迎えて製作したコメディ・ロードムービー。

RDJの旅のお供は『ハングオーバー!』シリーズのザック・ガリフィアナキス

出産間近のRDJの妻役にミシェル・モナハン、RDJの友人役に ジェイミー・フォックス、マリファナの売人役でジュリエット・ルイスが出演するなど、小さい役ながら豪華な出演陣が顔をそろえる中、ジュリエット・ルイスの夫役でトッド・フィリップス監督も出演している。




あらすじ

妻の出産予定日を5日後に控えたピーター(RDJ)は、仕事て訪れていたアトランタからロサンゼルスに帰るために空港へと向かう。

そこで俳優志望の男イーサン(ザック・ガリフィアナキス)と出会った事により、ピーターの旅はとんでもない事に。




感想

ロードムービーが好きだ。

『スタンド・バイ・ミー』、『テルマ&ルイーズ』、『ストレイト・ストーリー』、『プリシラ』、『リトル・ミス・サンシャイン』、『サイドウェイ』など、数え上げたらキリがない。

トッド・フィリップス監督の2000年の作品『ロード・トリップ』も、『アメリカン・パイ』の様なバカバカしい青春コメディではあるが、非常に楽しめるロードムービーだった。

その時は、こんなお下劣映画を撮る人が、20年後に世界中で絶賛されるとは夢にも思ってませんでしたが・・・。


で、一体ロードムービーの何が魅力なのかであるが、おそらく、舞台を移動し続ける事により物語の推進力も途切れない事、それぞれに前に進まなければいけない理由があったり、戻れない理由があったり、旅の仲間がいる場合は必ずと言って良いほど諍いがあったり仲直りしたり、映画が面白くなる要素がたっぷり詰まっているからだろう。

そこにタイム・リミット要素が加わったりすると、更にハラハラドキドキもプラスされる。



本作も例に漏れる事なく、妻の出産に立ち会うために自宅へ向かうピーターと、俳優になるためにハリウッドを目指すイーサンが、様々なトラブルに見舞われながらアメリカ大陸を東から西へ。

しかし、そのトラブルの原因はほとんどがイーサンにあるから、観てる人もピーターもイライラが止まらない。

そもそも、飛行機に乗ればアッという間にロスに行けるのに、イーサンのせいで飛行機から降ろされ、おまけに搭乗拒否リストにまで載せられる始末。



ザック・ガリフィアナキスが演じるイーサンのキャラは、『ハングオーバー!』シリーズのアランとほぼ一緒。

本人には全く悪気はないんだけど、周りは彼に振り回されっぱなし。


このイーサンのキャラが受け入れられるかどうかで、この映画が楽しめるかどうかが決まると思います。


わたしも最初はイーサンにずっとイライラ。

RDJの鞄から不審物が出てきても、機内でテロリストに間違われても、「彼は悪くないんだヨォ」と心の中で叫びながら鑑賞。

でも、観ているうちに「あれっ!?でもイーサンが悪いの?」という疑問が。

全部運が悪いだけで、誰も悪くないんじゃないかという気が。

だんだんイーサンが憎めない奴になって来る。

もうそうなると、彼らが見舞われる飛んでもトラブルの数々が可笑しくて可笑しくて。




こんなイーサンに「自分はイライラしないぞ!」って人は、是非観て観て下さい。






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コメディではありませんが、こちらはホッコリできるロードムービーです。
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