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『IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』〜 友情パワーで恐怖に打ち克て!(ネタバレなし)

(IT Chapter Two 2019年 アメリカ R15+)

It - Chapter Two 2020 Calendar



2017年に大ヒットし、ホラー映画史上最高の興行収入を記録した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の後編。

1998年の田舎町デリーを舞台に、ピエロ姿の怪人ペニーワイズと死闘を繰り広げた7人の少年少女「ルーザーズ・クラブ」。
27年後、彼らは再びペニーワイズと対峙することに。

監督は、前作に引き続きアンディ・ムスキエティが務める。
出演はジェームス・マカヴォイ、ジェシカ・チャスティン他。


あらすじ

前作から27年、ひとり街に残っていた「ルーザーズ・クラブ」のメンバー・マイクは、再びペニーワイズが現れた事を感じ取りかつての仲間達に連絡を取る。

「また”それ”が現れたら集まろう」という約束を守る為、ルーザーズは街に帰ってくる。


感想

スティーブン・キング原作のホラー映画では最後にがっかりさせられることが多いわたしですが、今回は非常に満足の行く出来となっておりました。

それは、本作が単なる「ビックリ箱」の様なホラー映画にならずに、登場人物一人一人をしっかりと描いた作品になっているから。

その分3時間近い上映時間となっておりますが、観ていてそれほど長く感じることありませんでした。

物語の緩急のつけ方が非常に上手く、軽快なテンポで進むので、最後までダレる事がないのです。

確かに、前作でのジワジワと観るものを恐怖に追い込む描写よりも、ドンッと驚かせる様なシーンが増えており、下手をすれば単調な展開になりそうなのですが、そこにドラマパートや時にはちょっと吹き出してしまうようなシーンを挟み込む事により、人物を描きつつ恐怖シーンとのギャップも作り出すことに成功している。


正直観る前は、前作を超えるカタルシスは得られないと思っておりました。

前作を観た時には、もちろん続きがあることも知っていたし、1990年のTVシリーズ版も観ていたので大体の展開も分かっていました。

それでも、子供たちが力を合わせて恐怖と戦う姿には胸を打たれるし、”それ”を退けた時の達成感も非常に大きなものでした。

1本の映画として続けて観れば最後に感じるカタルシスを、二部作に分けたことで途中で一度味わってしまい、しかもそれが大きかっただけに、27年後を舞台とした本作で大人になった彼らに対しては、子供時代の彼らがもたらしてくれた感動を超えるものを与えてくれることは無理だろうと思ってしまったのです。

その想像は半分当たって、半分外れていました。


今作は、大人になった「ルーザーズ・クラブ」のメンバー達を中心に物語が展開するのですが、わたしの予想以上に、子役の担当するパートが挟み込まれていたのです。

特に、メンバーそれぞれが子供時代のトラウマと対峙し克服して行く様は、その恐怖描写は別々のお化け屋敷に入ってるような楽しさがあるし、大人になりきれていない彼らの成長過程を見ることもできる。

そうやって、大人役と子役のキャラクターのイメージをリンクさせることで、クライマックスでは「大きくなった」あの子達を、前作の時と同じように手に汗を握り見守ってしまうわたしがいました。


最後に、本作を観る前に前作を観るかどうかですが、まだ観てない人は当然観てもらうとして、問題は一度観ている人。
直前に、復習をするかどうかという話です。

わたしのオススメの観方は、再鑑賞せずに、むしろうろ覚えぐらいの感じで臨むというもの。

実際にわたしがそうだったんですが、開始早々「みんな突然大人になっていて、誰が誰だか分からない」状態になってしまいました。

しかし、それは27年ぶりに再会する彼らも同じこと。しかも、マイク以外の街を出て行ったメンバー達は当時の記憶が薄れている設定なので、彼らと同じ状態になれるのです。

それでも、観ているうちに前作の記憶が蘇り、子役と大人の役者も同一人物として受け入れられる作りになっているのが凄いところです。

最後には前作以上のカタルシスを味わい、むしろ感動すらしてしまうという結果に。


個人的には、ベバリーの恋の行方の結果にも大満足なのでした。


こんな人にオススメ

ホラー版『スタンド・バイ・ミー』とも評され、差別や虐待などの問題も絡めた人間ドラマもしっかりと描かれた映画ではありますが、ビックリ系ホラー映画が苦手な方にはハードルが高いかもしれません。

しかし、前作の興行成績の事も含め、後世に名を残す一本ではあると思うので、苦手な方にも勇気を出して挑戦していただきたい作品です。


イット (字幕版)

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