シャーリーズ・セロンは子育てに疲れた主婦を演じるために、体重を20kg増量して撮影に臨み、製作も兼ねる。
2011年の『ヤング≒アダルト』以来シャリーズ・セロンと再びタッグを組むのは、『JUNO/ジュノ』、『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン。
脚本は『JUNO/ジュノ』、『ヤング≒アダルト』でもコンビを組んだディアブロ・コーディ。
あらすじ
家事と2人の子供の育児に追われながら、3人目の出産を間近に控えたマーロ。心身ともに疲れているマーロに、彼女の兄が夜間専門のベビーシッターを出産祝いとして雇うことを提案。
最初は抵抗を感じていたマーロも3人目の育児で限界を感じ、兄の提案を飲むことに。
やがて若く美しいタリーが子守として訪れる。
夜に来て朝には帰っているタリー。彼女のおかげで、マーロは精神的にも肉体的にも余裕を取り戻していく。
感想
ライトマン監督曰く、「『JUNO/ジュノ』は早く大人になりすぎた少女を描き、『ヤング≒アダルト』は大人になるのが遅すぎた女性を描き、本作では親になったことで強制的に成長しなければならなかった女性を描いている」のだそうな。
この監督、『JUNO/ジュノ』でも『ヤング≒アダルト』でも、おじさんのくせに「リアル」な女心を描くなあと思っていたら(あくまでも私見ではありますが)、脚本が女性の方だったんですね。今回知りました。
ディアブロ(イタリア語で悪魔の意)なんて名前、絶対男だと思ってたので。当然、本名ではないみたいですけど。
そんなわけで本作でも、あのシャリーズ・セロンを美しく撮るのではなく、生活に疲れた主婦として、だらしなく写しております。
とは言え、顔の作りの美しさは如何ともし難かったようですが。
容姿だけでなく、その内容も男性からの目線にはなっておらず、マーロの夫の描き方も、彼女を本当に愛しており優しい言葉も掛けるんだけど家事も育児も妻に丸投げという、世界中のお母さんから「そうそうそう」の大合唱が聞こえてきそうなキャラクター。
本作を観て、子育ての大変さ、主婦業のキツさを痛感してしまうわたしなのでした。
観終わってから、『ヤング≒アダルト』も同じ主演、監督、脚本だったことを知り、『ヤング≒アダルト』をもう一度観たくなってしまった。
しかも、3人とも同世代なんですね。
劇中、マーロが車の中でシンディ・ローパーの’83年のアルバム『She's So Unusual』が掛かってるんだけど、誰の趣味なんでしょ?
おじさんの琴線には触れまくりです。
3人には5年に1本ぐらいのペースで、その年代の女性を描く映画を撮っていって欲しいです。
シャリーズ・セロンが無理に体型を作らなくても良いような内容で。
こんな人にオススメ
『JUNO/ジュノ』、『ヤング≒アダルト』が好きな人。
シャリーズ・セロンの美しさだけでなく、『モンスター』の時のような体を張った演技派の彼女にも惹かれる方。
家事・育児に疲れたお母さん、そしてなにより、全てを奥さん任せにしている旦那さんは絶対観るべき。

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