『ハード・コア』〜 2人と1台、男の友情物語

(2018年 日本 R15+)
ハード・コア



狩撫麻礼・作、いましろたかし・画の同名コミックを、『苦役列車』『もらとりあむタマ子』『味園ユニバース』の山下敦弘監督により映画化。

出演は山田孝之、佐藤健、荒川良々ほか。


あらすじ

怪しげな活動家、金城銀次郎のもとで、埋蔵金探しをしている権藤右近。唯一、友と呼べるのは一緒に働く牛山だけ。

純粋すぎるが故に世間からはみ出してしまった右近。そんな右近の尻拭いをし、見守るのは弟の左近だった。

ある日、牛山と右近は廃工場で古びたロボットを発見し、”ロボオ”と名付けて行動を共にするようになる。



感想

狩撫麻礼さん原作のコミックは、ほとんど読んだことがなく、わたしの中での彼のイメージは、松田優作監督・主演の『ア・ホーマンス』、韓国とアメリカで2度映画化された『オールド・ボーイ』の原作者であるということ。

その為、タイトルも『ハード・コア』だし、本作もハード・ボイルドな話なのかと思ったら結構ゆるいコメディでした。



そこにいるだけで、なんとも言えない空気を醸し出す、山田孝之と荒川良々の存在感。

山田くんの、ふざけてるのか真面目なのか分からない、独特の演技。

セリフはほとんどないのに、表情だけで笑わせる荒川良々。

そこに、昭和の漫画に出てきそうなロボットが加わり、友情を育む姿はまるでコント。

その様子を、真面目な顔して見守る佐藤健が、これまたシュール。

途中、どんな顔して観ていれば良いのか分かんなくなるけど、やっぱり笑える。

右近、牛山、ロボオのトリオはズルいわ。



冒頭、チョイ役で松たか子が出演。カラオケでリンドバーグの『今すぐ Kiss Me』を熱唱。

流石の歌唱力ですが、まさかの、出番これだけ。

もうちょっと見たかった。



ラストのロボオにはグッと来ますが、エンディングは観る人によって捉え方も、感じ方も変わるのかなぁ・・・。

わたしは好きですよ。ファンタジーで。




こんな人にオススメ

シュールな笑いが好きな方にはオススメ。

ちょっと似た作品が思いつかない、独特な雰囲気の映画です。

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