狩撫麻礼・作、いましろたかし・画の同名コミックを、『苦役列車』『もらとりあむタマ子』『味園ユニバース』の山下敦弘監督により映画化。
出演は山田孝之、佐藤健、荒川良々ほか。
あらすじ
怪しげな活動家、金城銀次郎のもとで、埋蔵金探しをしている権藤右近。唯一、友と呼べるのは一緒に働く牛山だけ。
純粋すぎるが故に世間からはみ出してしまった右近。そんな右近の尻拭いをし、見守るのは弟の左近だった。
ある日、牛山と右近は廃工場で古びたロボットを発見し、”ロボオ”と名付けて行動を共にするようになる。
感想
狩撫麻礼さん原作のコミックは、ほとんど読んだことがなく、わたしの中での彼のイメージは、松田優作監督・主演の『ア・ホーマンス』、韓国とアメリカで2度映画化された『オールド・ボーイ』の原作者であるということ。
その為、タイトルも『ハード・コア』だし、本作もハード・ボイルドな話なのかと思ったら結構ゆるいコメディでした。
そこにいるだけで、なんとも言えない空気を醸し出す、山田孝之と荒川良々の存在感。
山田くんの、ふざけてるのか真面目なのか分からない、独特の演技。
セリフはほとんどないのに、表情だけで笑わせる荒川良々。
そこに、昭和の漫画に出てきそうなロボットが加わり、友情を育む姿はまるでコント。
その様子を、真面目な顔して見守る佐藤健が、これまたシュール。
途中、どんな顔して観ていれば良いのか分かんなくなるけど、やっぱり笑える。
右近、牛山、ロボオのトリオはズルいわ。
冒頭、チョイ役で松たか子が出演。カラオケでリンドバーグの『今すぐ Kiss Me』を熱唱。
流石の歌唱力ですが、まさかの、出番これだけ。
もうちょっと見たかった。
ラストのロボオにはグッと来ますが、エンディングは観る人によって捉え方も、感じ方も変わるのかなぁ・・・。
わたしは好きですよ。ファンタジーで。
こんな人にオススメ
シュールな笑いが好きな方にはオススメ。
ちょっと似た作品が思いつかない、独特な雰囲気の映画です。
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イイ大人が本気で鬼ごっこというバカ設定ながら、彼らの熱い友情に感動。
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